1998年3月11日。
こういう言葉が、とても気になるようになった。ある意味、どこか洗脳されているのかもしれないような気持ちにもなる。この頃、仕事もめっきり少なくなり、先に向かって明るいものが何も見えなくなっていた。
千葉県の佐倉市立美術館は初めて行った。かなり遠い場所だった。ジャンルそのものに疑いを持つまでは行かなかったが、予想以上にいい展覧会だった。こじんまりとしていて、キレイな美術館だった。
ささやかな音のする古くて新しいが、分かりにくいけれど、ひきつけられる西村陽平の作品。ポップさのある久保理恵子の絵。行きたいところへ。という題名の作品が特に気にいったのは、その題名が自分の気持ちにピンと来たせいだろう。行きたいところへ、行けばいいんだ。と秘かに、でもかなり力付けられた。
恥ずかしながら、作家の名前が、知らない人ばかりだった。でも、そういうことが重要ではないということを、改めて知ったように思えた。
(1998年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。