アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「Mr.のチルドレン」。2010.8.19~8.24。Hidari Zingaro。

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「Mr.のチルドレン」。2010.8.19~8.24。Hidari Zingaro。

2010年8月24日。

 実習が終わって「暑いなー」と思いながら、これからも一人での実習が続くんだ、と思いながら、校舎の外へ出て、時間を見て、ここから中野まで確か30分くらいで行けるのを昨日確認したから、行ったことがないけど、ヒダリジンガロへ行くことにして、地下鉄に乗り、新宿に出て、快速に乗ろうとしてあまりにも混んでいそうなので各停に乗り、中野から商店街を通った先に中野ブロードウェイがあり、3階への直通エスカレーターに乗った。

 

 あんまり、よく知らないけれど,秋葉原っぽい感じなのかもなどと思いながら、店内案内図でヒダリジンガロを探したら、一度は行ってみたかったタコシェの隣だった。細々と、だけど、思いの強そうな店が並んでいて、食事や喫茶もあって、ニュー新橋ビルっぽくもあったが、なんだか面白かった。

 

「Mr.のチルドレン」展は、中に若い男女が4人くらいいて、関係者か分からなかったが,カオスラウンジに関する名前を言っていたりしていた。そこには何枚も絵が並んでいたが、Mr.の弟子的な人達(赤松晃年・門眞砂・田尻悠)の絵もいわゆるロリコンと言われそうな作品で、きれいに描かれていた。Mr.の作品は、画面の少女がほおを少し上気させて好意みたいなものまで出ていないと嫌なのかも、と思うような作品が並んでいて、業の深さみたいなものを勝手に感じて、でも、感心はした。

 

 オープニングか何かでMr.はセーラー服か何かを着ていたらしい写真も並んでいた(清宮ハルヒのコスプレ)が、その存在感が太く、大きくなっているのはホントだと思った。そこには確かに蓄積がある。ぼんやりとだけど、そう思った。それで、500円で同人誌も買った。

 

 それからタコシェも見て、何かを買おうと思いながら買わず、2階のカイカイキキギャラリーも見た。カオスラウンジの作品が並んでいて、4月に見たものを思い出し、確かにヒップホップの生まれた頃(といっても知らないけれど)を思い出させるような,豊かではないのだけど、新しさを感じて、また違う作品も見たい、とも思った。ギャラリーの近くを歩いていた3人くらいの若者は、まったく目もくれていなかった。しばらく、そのビルをあちこち見て回ってからケンタッキーで食事をしてから帰った。全体的に町の体温が高そうで、こういう場所にギャラリーを出す、という意味が分かるような気もした。ここは、海外から見た日本なのかもしれないし、少しでも生き残るためなのだろう、と思った。

 

 

(2010年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

美術手帖 Mr.」

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