アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

鈴木麻希子「レボリューション」展。2014。代官山のギャラリー「子の星」。

2014年1月13日。

 年末にハスノハナ(ギャラリー)にいた時に、女性の客がポストカードを配り、さらには作品を見せてくれた。カップラーメンのふたをミシンの糸で縫ったもの。違うものに見えるけど、よく見るとふただと分かるようなもので、縫われたことで強度も増していて、おもしろかった。

 

 本人が見せてくれたことで、なんとなく行かなきゃ、というような気持ちになり、年が明けてから妻も興味があったので出かけた。

 

 代官山のあまり通らない道。それでもおしゃれなお店がぽつぽつとある場所。その通りのマンションの一角。壁に1面、ふたに糸で縫ってある作品が並んでいた。これだけ数があると、それだけでおもしろい。

 

 あれこれとしたふた。ラーメンだけでなく、スナックとか、そういうものもまじっている。暖色と寒色にグラデーションのようになっている。最初は、ばらばらにしたが、ゴミに見えるというので、このようにしたそうで、全部で1200くらいは作ったが、ここには800個くらいらしく、その展示に9時間くらいかかった、という事だった。

 

 奥にもう1つスペースがあって、そこはレシートを縫ったバックだった。強度もあって実用性があるらしい。ある特定の日付のレシートだけで作ったが、自分とか仲間とかで食べたレシートを使った、という事だった。

 

 プロフィールを見たら、この作品で卒業制作の中では評価された、ということを知った。大学の発表で10メートルの壁面を使わせてくれた、というのに驚いたというか、ちょっとうらやましかった。

 

 勝手に考えたのは、たとえばラーメンのふたもいろいろな人のものを集めるのではなく、自分が食べたものだけで作ったほうが作品のストーリーは強くなるのではないか。それからレシートも自分が通っているような店で自分が食べてものだけで作れたら、量に問題はあるのかもしれないが、そのほうが説明しやすくなるのではないか。そのぶん、作品として強くなるような気がしたが、そこまで言っていいのかどうか迷って、言うのをやめた。

 それから、ラーメン屋さんに行き、チリムーロさんに行った。

 

(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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