アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

Houxo Que 『apple』。2018.3.2~4.1。Gallery OUT of PLACE(3331 Arts Chiyoda)。

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Houxo Que 『apple』。2018.3.2~4.1。Gallery OUT of PLACE(3331 Arts Chiyoda)。

2018年3月31日。 

  黒瀬陽平の新聞記事があって、それをみて、個展としてちゃんとしていたり、今の時代のことをきちんととらえている、みたいなことを感じた。『特に興味深いのは、スマートフォンのカメラが、ほとんど私たちの「顔」にしか興味を持っていない、という事実である』(黒瀬陽平)という指摘は、携帯もスマホも持っていない私にとっても新鮮な指摘だった。

 

 会場は、目的の場所とは違う展覧会の初日で、そのパーティーらしきもので入り口付近には、人がいっぱいいる。展示替えのための、工事なのか、荷物を階段で行ったり来たりしていて、そういえば、どのギャラリーか分からずにきて、また入り口付近に戻って、2階にあるのを知る。

 

 入ると、暗めの部屋。スマホが壁にいくつもあって、それぞれ絵の具らしきものが、べったりと塗られていて、ただ、その色味はきれいで、そして、そのスマホは起動していて、ずっとこちらを映している。顔、大きめ、右下、みたいな声が聞こえる。四方をスマホに取り囲まれている。そして、撮影され、映され続け分析されている。そこにスマホがあって、カメラもあるから、ただ映っているというようにしか見えないけど、その読み上げるものは、何かを使っているわけだし、いったんインターネットの世界(こういう言い方が、すでに古い世代だとは思うが)に取り込まれて、そして、戻って来て、そこにある、ということなのだろうけど、ずっと動き続けて、ずっと声が聞こえている。

 

 近くでは作家らしき人が観客のひとりと、光の速度とか、相対性理論みたいな単語が出てくる会話をしている。ただ、素晴らしい作品、といった感想は持てないまま、だけど、今のスマホの機能とか、意味とか、そうしたものを制作したこととか、そんなことを考えさせるようなものだったのかもしれない、と思って、外へ出る。

 

駅まで歩くとメイドさんが、まだたくさんいるし、駅前にはアイドルもいる。明らかに他の駅では見かけないタイプの人が、やっぱり、ここにはたくさんいるような気がする。

 

(2018年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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