2000年5月4日。
連休。ゴールデンウィークに妻と初めて、旅行に行く。ものすごく楽しかった。今日で帰る日。3日目。とても残念。自宅には甥っ子に泊まってもらっている。名古屋の港のそば。すごい人だかり。天気もよかった。でも、それは水族館へ行く人達で、すぐ近くのビルのワンフロアーの、美術館というには少し狭いスペースはほとんど人がいなかった。人の波が、まったく来ない。
平面の作品が並ぶ。ゆっくりと見られた。そして、この時はメインの映像の作品。1年にわたって、上映しているらしい。一つの作品が約2ヶ月で、5本。行った時はパート5。「魔法の杖」。曽根裕。98年の作品。いくらでも作品を生み出してくれる杖を求めてジャングルを彷徨う作者自身⋯⋯とチラシに書いてあり、ジャングルにしてはややしょぼく見える森林の中を歩いていく姿が延々と映し出しているだけ。でも退屈なようで、なんで見てしまうんだろう。作者が持っているガラスの杖のせいか、妻の方がものすごく熱心に見ていた。映像に対して、貪欲なんだ、と思った。
ずっと、人がほとんどいなくて、静かだった。落ち着けた。テラスで、コーヒーも飲めた。外の港で、水族館で並んでいる人も見える。
(2000年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。