2017年5月30日。
横浜から、こちらへ寄る。五反田から歩いた。
声が聞こえる。作品は、いわきで見た時に、ぬいぐるみ、と言うラブリーな形で作られているのに、神社とか、池とか、一般的には題材にしないものをしていて、それが不思議でもあった。
その柳本は、鏡と組み合わせたり、糸で文字を書いたり、今はない防波堤をぬいぐるみで作ったり、そして、どうやら大学の卒業制作らしいタクシーの上の灯(?)をフェルトで作られていて、それが10種類くらい並んでいるのは、どれも見た事がないから、それは作家の地元のタクシー会社らしい。これが並んでいたら、それは変ったものとして感じるだろうけど、こういうものは、誰かが作りそうだけど、何を作るか、に対して必然性みたいなものがあって、説得力があるのかもしれない。ポップアートにも、確かにあった形式だけど、なんでだか、とても違う感触がある。
アトリエには誰もいなくて、黒瀬陽平が電話をする声と、梅沢和木に値段入りのリーフレットを渡してもらい、少しゆっくりと見た。何も買わずに申し訳なかったのだけど、コースターは買おうかどうか迷った。
場所があるというのは、強い。そして、ずっと展覧会を続けているのも、すごい。この蓄積はとんでもない成果を生み出すと思った。
(2017年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。