アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「観察眼 湘南のイラストレーターが描くいきものと自然」。2019.4.27~6.16。藤沢市アートスペース。

「観察眼 湘南のイラストレーターが描くいきものと自然」。2019.4.27~6.16。藤沢市アートスペース。

2019年5月8日。

 茅ヶ崎の美術館と、藤沢の個展と、どちらがいいか、と妻に聞いて、こっちが選ばれた。向田智也。雑木林の1年、田んぼの1年といった絵本を出しているらしく、その絵が大きく展示されていて、イラストのおかげで、自然の状態だったら、いろいろなものが複雑の同時に存在していて、とてもバラバラには見られないから、分かりやすく描ける、という利点が十分以上に生かされている。

 

 これだけ描くには、そうとうな取材や調査や知識が必要なはずで、大変だけど、おもしろいのは、自然というか、素材そのものの面白さがあるのかもしれない。

 

 それは、横山寛多の作品にも思ったが、その作品は、どこか昔なつかしい感触もあった。向田が1972年生まれ。40代なかば。横山が1980年生まれ。30代後半。もっと年上にも思ったが、たとえば、横山の紹介に「雑誌や新聞に挿絵を描く」。「絵の仕事のほか、専門学校等でデッサンの講師を務める」とあり、すごく昔ながらのイラストレーターという感じがして、生き物をテーマにすると、教育等とも関わってくるので、意外と仕事が多いのかもしれない。横山は、横山泰三という昔活躍した漫画家の孫でもある、という。

 

 

 

(2019年の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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