2021年12月15日
秋になり、夏には想像もできないくらい感染状況が落ち着いてきて、人にも会えたりもして、そして、年末になって、ワタリウム美術館からいただいた「招待券」を見たら、2021年の12月いっぱいだった。
もうすぐ使えなくなるかもしれず、それは寄付をしたつもりだから、仕方がないのだけど、ちょうど、年末まで開催している展覧会には行きたいと思っていた。そして、いろいろな都合を調整して、妻とも相談して、12月中旬に、久しぶりに出かけることにしたのだけど、その日は、出かける予定の午前中に雨が降ってきた。
とても寒かったので、やっぱり、その日はやめて、翌日に行くことにしたら、晴れてくれた。
妻の体調も悪くないので、予定通り、午前10時30分頃に家を出る。
とても天気がいい。雲が見えない。
久しぶりのワタリウム美術館は、静かだった。
消毒と、検温をして、そのあと受付で招待券を渡して、2階から、3階、4階、そのあと地下1階、という観賞の順路を教えてもらった。
そこから、2階に上がる。
実は、何人もの出展作家がいるのだけど、そのことを明記はされていないで、絵画、立体、動画と、様々なバリエーションの膨大な作品が並ぶ。
きれいな色を使ったり、技術的にも上手いはずなのだけど、決して、ただ気持ちがいいわけでもなく、単純に気持ちが悪くもなく、どこか、あいまいな、ちょっと落ち着かない気持ちになる。変な格好をつけないし、定まった形になろうともしていない。
こういう場所でしか見られないものがある。
壁も、この展覧会に合わせて、かなり広く塗っていて、それも作品に反映させているのだと思うと、その手間を考えると、なんだかすごいと思う。そして、絵画といっても、ドローイングのような無造作な絵も壁にはってある。
2階で、77点の作品。
3階にも立体が並ぶ。そこから、2階の作品も見えて、ちょっと違うように感じる。
4階までで、143点の作品。
ここの広さはちょうどいい。じっくり見ても、1時間半くらいで見られる。
地下1階に降りる。
そこにも作品がある。
そして、そのショップにはアートに関連する書籍。グッズ。Tシャツ。他にも小物。
他の場所ではないようなものが並ぶと、それを見ているだけで、いつもとは違う気持ちが少し刺激されるような気がする。
だけど、とてもかっこいいと思うような本は、とても高く、とても買えないので、1階に上がって、妻が何枚かクリスマスや新年のものも含めてポストカードを買うので、私も、この美術館のものや、今回の梅津庸一の主宰する「パープルーム」のメンバーを撮影したポストカードを購入した。
滞在時間は、2時間弱だったけれど、それでも、気持ちがほんの少しだけど、変わる。改めて、時々はアートに触れないと、ダメなのかもしれないと思う。
(2021年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。