アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

アニメ「ピンポン」展。2014.5.23~6.8。タワーレコード渋谷店8F。

アニメ「ピンポン」展。2014.5.23~6.8。
タワーレコード渋谷店8F。

2014年5月30日。

 先週、渋谷に「かないくん」展を見に行った。そのあと、アニメのピンポンを見て、インターネットのホームページを見て、いつのまにかピンポン展というものを渋谷でやっているのを知った。松本大洋なのだから、たとえば「かないくん」の会場で、この告知をしてくれればいいのに、などとも思い、その中で限定品のTシャツがあるのを知って、欲しいと思って、妻にその映像を見せたら「欲しい」という事だったので、用事があるので出かける前に渋谷に行って、ということにしようと思ったのは、妻が会場に電話をかけて、まだTシャツありますか?ということを聞いたら、XLは売り切れですが、他は少しずつあります、という返事をもらったので、行くことにした。

 

 渋谷のタワーレコードは行ったことがなかった。

 エスカレーターを上って、8階まで行く。こじんまりとした会場。アニメの曲が流れている。それは聞こえてくる。ペコやスマイルを相手にするゲームのような卓球台があるとか、アニメの原画がある、というような情報だけは知っていたが、若い男女が2〜3人いて、だけど、静かで淡々としている空間になっている。

 

 入ったら、壁にアニメの原画がある。第5話くらいまでのいろいろな場面。卓球をしている人間の動き。表情。うまい。線がやっぱり違う。そんな事を思って、シミュレーションの卓球が見えているけど、若い男性二人が取り組んでいるのが見えて、手を出しにくい。

 

 他にもオープニングのアニメが鉛筆だけで描かれているらしいことを知り、それを見て、おおと思った。やっぱり絵のうまさというのは、うまいスポーツプレーヤーと似ていると感じたのは、体の動きという事が共通しているのかもしれない。卓球のリアルさを出すために、スタッフにも配っているらしい資料が、ちゃんとしていて、さらには、登場人物のそれぞれの卓球のラケットまで実際に作られていて、そういう見えにくい部分のことまで考えて、用意されていて、だからあれだけのアニメができているんだ、というような事を思った。

 

 そうしているうちに、シミュレーションの卓球台があいて、そしてペコを相手に「WIN」という文字が出て来て、え?と思うくらいあっけないものでもあった。

 

 壁に映されたのはオープニングやエンディングのアニメが流れている。大きい画面。広がる音楽。スタッフなどの名前がないバージョンも流れていて、何度か見てしまっていて、そして、気持ちがよかった。

 

 こういう作品を見られるのは、ちょっと幸せな感じまでした。

 Tシャツは買った。迷ってSサイズ。妻に買うためにXSを聞いたら、それ以上、小さいサイズはありません、と言われた。ちょっと残念でもあった。何度か見て、少しゆっくりして、この世界の感じが、江ノ島の近辺の事を少しは分かっているので、よけいに近くに勝手に感じているのかもしれない。

 まだアニメは続いている。

 楽しみだった。

 買い損なったスイッチを買ってしまった。

 そこにあったビームスのTシャツを、また買いたくなった。約5000円だけど、あったら買ってしまうかもしれない。

 このタワーレコードのビルの中にはカフェもあって、もう少しお金があって、あまりためらくなくCDを買えるような立場だったら、もっと楽しい場所かもしれない。

 

 

(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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