2016年6月4日。
何をやっているか、ホームページで見たあともわからなかった。宇川の立体作品があるのでは、と思ってエレベーターを降りたら人がしゃべる声が響いていた。いくつかのモニター、その前にあるヘッドフォン。アーティストがしゃべっている姿があって、その話している内容が聞こえる。宇川が、インターネットを使った放送のようなもので、アーティストが話をする、という「番組」をやっているらしく、その成果を展覧会として開いているんだ、としばらくしてわかる。
声が聞こえていたのは、奈良美智が、箭内と話している声だった。その話をしている内容に少しずつ引き込まれ、AtoZの時は、自分が行き詰まっている時で、個人に戻らないと、という気持ちだった、といったことを話をしたりもしていて、そして、その時に集団で作品を作っている時に、飲んでいる時にも、作品の話をしないことに違和感があった、といった内容で、そして、ポーズではなく本当にいつも真剣に取り組んでいるのがわかって、それは、どこかエリを正すような気持ちにもなった。
http://www.yamamotogendai.org/japanese/previous-exhibitions/2016-ukawa