アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

映画「あみこ」。2018.10.20~11.9 横浜シネマリン。

映画「あみこ」予告編

https://www.youtube.com/watch?v=6se8JJhO4wk

 

2018年11月8日。

 どこで見たのか覚えていないのだけど、ある場面だけを見て、なんだかその時にしか現れないような、若い時だけの切迫感みたいなものが出ているような気がしたのは、そのエピソードで、思い込まされているのかもしれない、と思ったのは、山中瑶子監督が19歳から20歳の時に撮影して、今21歳ということを知識として知ったからかもしれないと思って、だけど、出来たら見たいと思っていて、東中野のポレポレでレイトショーをやっていると知ったのは、その上映が終わる頃で、その頃は何だか疲れがたまっていて、無理も出来ず、映画でさえ見にいく気力がなかったので、迷って、やめて、でも、同時に、どうやら別の場所でさらにレイトショーをやるらしい、といったことも知って、だけど、そのレイトショーも、自分が仕事をしたりという予定から行くと、残念だけど行かれないと思ったら、そのレイトショーの日程がさらに延びて、でも、まだ行けなくてと思ったら、またさらに延びて、その上映時間も問い合わせをして、用事が終わった帰りに行けると思った。

 

 関内駅で降りて、北口に降りて、歩く。吉田中学という場所を見て、こんな繁華街にあるんだ、という思いと、確かこの中学の出身の高校時代の友人がいたけど、でも、こんな場所だというのを初めて知ったように思えたのだけど、そこが目印として、映画館の住所を確認して歩いたのだけど、なかった。

 

 風俗店が多くなってきて、なんだかどこにあるか分からなくなって、戻ったら、交差点にさっきは気づかなかった映画館への行く先があった。そこに行ったら、裏道に行ったら、そこにあった。地下へ階段を下ったら、そこに狭めだけど、思ったよりもきれいな待ち合わせ室があったが、急いで歩いて、汗をかいたので、トイレに入って着替えて、開くのを待った。

 

 個性的なファッションと髪型をした女性と、一緒にいる男性。謎の気配を持つおじさま。いけてる風の大学生風の二人組の若い男性があとから現れる。10番の番号の自分がよばれ、入ったら、すごく空いていて、前の人とのバランスでスクリーンが見えにくいといったようなことを考えて、何度か席を代わったりもして、それから、予告編が始まり、そのあと本編が始まる。

 

 短いカットというか、映像の中に10代でしかしないような、それも若くて、自分が特別だという思いが強い人間しか出来ない会話とか行動が続く。こういう世界は、自分とは関係なかったけど、何かとんがっていたような、センスがいいと言われるような、頭がいいというような人間がいたよな、でも、若い学生の時に、孤立感はあったとしても、なんだか気持ちよかったような、なんだか違って見えた世界があったのだろうな、とも思った。

 

 そして、学校とか、池袋とか、限られた場所と、限られた登場人物だけなのに、緊張感はあって、時々、妙な躍るシーンとか、あとは、最後に、魂の会話をしたじゃん、とか、あの女なんて大衆文化じゃん、レディオヘッドとか聞かないじゃん、みたいな言葉を言っているけど、そんなことを言う人間がいるのは非現実的でもあるけど、印象に残る。

 

 まだレディオヘッドが今も先端のイメージはすごい、と思ったり、だけど、こういうイタい感覚で突っ走れるというのは、すごくうらやましいことでもあって、それもそれこそあまりないことだと思うし、この期間のことを、ほぼ同世代であった人が映像として残した(ということになるのだろうか、それとも表現というような言い方をした方がいいのだろうか、と思ったりもするが)のは、貴重な記録でもあるのだろうけど、海外でも受けた、というのが、こういう若さの感覚は共通しているのかもしれない、とも思うが、私のように年齢を重ねて来た人間の方が、好むような作品なのかな、と思ったりもするが、日常的な場面だけ、といってもいいのに、すごく新鮮でもあった。

 

 見てよかった。

 

 

「映画ログプラス」 映画「あみこ」

https://tokushu.eiga-log.com/movie/73281.html

 

 

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