自分の中で、勝手に「1・5倍の法則」と呼んでいることがある。
小さい頃、見ていた「もの」を、大人になってから見ると、すごく小さかったり、貧相に感じることがある。
だから、もしも、大人になって、子どもの時と同じような印象を受けるとしたら、その「もの」は、少し大きかったり、少し豪華になっている必要があると思って、その倍率が「1・5倍」だと思うようになった。
内堀麻美の作品も、そういう「もの」の上に、手作業が加わっている。
いろいろなことを、思った。
『美術作家、内堀麻美は、「工業製品」を1・5倍の大きさにした木彫作品を発表しています。それは、人のイメージにあるモノの大きさだそうです。作り替えられたそのモノは〝作品〟として違和感と存在感を増し、また、日常の中で「工業製品」として再開したとき、我々は何を感じるでしょうか。日常に潜む美術の可能性を探しにいらしてください』。(D Mより)。
「日用品を掘り続ける彫刻絵画作家・内堀麻美」(マニアインタビュー)
https://maniafesta.jp/uchibori-interview/
「Hasu no hana」ホームページ
「現代美術史」山本浩貴