アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

 回顧展「望月計男とどうぶつたち。」。2016.4.8~5.1。Hasu no hana。

 回顧展「望月計男とどうぶつたち。」。2016.4.8~5.1。Hasu no hana。

 このギャラリーのオーナーが見出したアーティストで、高齢になってから、かなり広い範囲で注目を浴びるようになりつつある時に、亡くなってしまった。それは、やっぱり、残念で悲しいことだったけど、不思議な人だったと思う。

 

 まだ未発表作品もあり、しかも、亡くなる前まで、新しい方法にまで取り組もうとしていたことも知る。

 

「2013年、当ギャラリーにて78歳とは思えないみずみずしいタッチで鮮烈デビューをした望月計男。その展覧会から一年半後、謎多き人物に迫るインタビューがwebサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で紹介されたが、掲載の数日前に急逝。2015年8月に出版された初の版画集『どうぶつたち』は発売よりわずか数ヶ月で、無名作家としては異例の注文数となり、全国にその名が知られました。

 望月は手法としての版画に没頭し、作品のカラー部分は、一版多色刷りでモノタイプとして仕上げているものが多い。故・芹沢銈介氏のところに居た若き日々、また約30年シルクスクリーンや配色に脈々と流れています。同じ版でも複数存在する作品は、どれも異なり一点一点魅力に溢れています。

 本展では版画集『どうぶつたち』に収蔵作品他、未発表、また79歳にして新たに取りかかっていた木口木版での遺作を含む約80点を展示いたします」(チラシより)。

 

 

「Hasu no hana」サイト

https://www.hasunohana.net/kazuomochizuki-c1xg5