
2024年12月28日
内藤礼の展覧会は、今年の9月、まだ暑い頃に上野で見た。
本当ならば、それから時間をおかずに、このメゾンエルメスフォーラムでの展示も見た方が良かったのだけど、年末になってしまった。
年の瀬の銀座には人が多く、だけど、このエルメスのギャラリーも、展示を見にいく時は、それほど人がいない時が多いので、その印象でエレベーターに乗って、会場に着いたら、思った以上に人がいた。
ただ、展示は、紙やヒモや石のようなものや鏡、やはり最小限の要素で、その空間は満たされていて、上野の時と同じようにも見えるのだけど、ガラスブロックの建物の中で展示されているせいもあって、もう少し生命力のようなものがあった。
スタッフの方には、上野は「死」をテーマにしているけれど、ここは「生と死」がテーマだと教えてもらったように、確かに、生きているバラの切り花があって、これだけ生き生きとしているということは会期中に数限りなく、かえられているはずで、そこにも「生と死」はあるのだろう。
さらには、上野にはなかった内藤自身の作品でもある小さい木製の「ヒト」もいて、確かに違う印象もあった。
「座」と名付けられた座る場所にも座ってきたし、「恩寵」という名前のついた小さな布には息も吹きかけてきたし、介入できるところはなるべく介入できて、それも含めて、これだけ一見すると何もないようにさえ見える空間が充実していた。
会期中に間に合って、よかった。
『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』
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