
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/lookinghuman/
(『ひとを描く』。アーティゾン美術館)
2025年2月5日
「ひとを描く」というテーマで想像していたのは、近代の絵画が並んでいるイメージだった。
ただ、会場の最初に展示されていたのは、紀元前500年といったギリシアの陶器で、そこに人物が描かれている。こうしたコレクションがあるのも知らなかったし、こんなにゆっくり見られたのも初めてに近いと思う。
2000年以上前の人物画だけど、それでも、美しいとか、かっこいいとか思える姿でもあった。それは見方としては未熟だったのかもしれないけれど、人間の感じ方は、「ひとを描く」という、ある意味でわかりやすいテーマを設定してくれたおかげで、時間の遠さをそれほど感じなかった。
さらに古代ローマの壁画を、近代の日本人画家が模写したものを展示することによって、その1世紀頃の人物の描き方を伝えてくれている。
そして、19世紀から20世紀の絵画で、そこには人物が描かれているが、やはりルオーの描いている人物に魂がこもっているような感じや、ジャコメッティの絵画の色合いのクールさや、ピカソの人物画の鮮やかさや、ビュッフェのキャラ立ちのした人物像が印象に残ったが、これだけさまざまな画家の作品を見られるのは、思った以上に刺激もあり、豊かな時間になった。