アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

『ひとを描く』。2024.11.2~2025.2.9。アーティゾン美術館。

 

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/lookinghuman/

(『ひとを描く』。アーティゾン美術館)

 

2025年2月5日

「ひとを描く」というテーマで想像していたのは、近代の絵画が並んでいるイメージだった。

 ただ、会場の最初に展示されていたのは、紀元前500年といったギリシアの陶器で、そこに人物が描かれている。こうしたコレクションがあるのも知らなかったし、こんなにゆっくり見られたのも初めてに近いと思う。

 2000年以上前の人物画だけど、それでも、美しいとか、かっこいいとか思える姿でもあった。それは見方としては未熟だったのかもしれないけれど、人間の感じ方は、「ひとを描く」という、ある意味でわかりやすいテーマを設定してくれたおかげで、時間の遠さをそれほど感じなかった。

 さらに古代ローマの壁画を、近代の日本人画家が模写したものを展示することによって、その1世紀頃の人物の描き方を伝えてくれている。

 そして、19世紀から20世紀の絵画で、そこには人物が描かれているが、やはりルオーの描いている人物に魂がこもっているような感じや、ジャコメッティの絵画の色合いのクールさや、ピカソの人物画の鮮やかさや、ビュッフェのキャラ立ちのした人物像が印象に残ったが、これだけさまざまな画家の作品を見られるのは、思った以上に刺激もあり、豊かな時間になった。