2025年3月18日。

恵比寿のナディッフが閉まると聞いた。
恵比寿駅から歩いて、ちょっと奥の位置にあるナディッフアパート。
とてもかっこいい空間だったし、何度か、その展覧会にも行ったのだけど、もうそれも最後になる。
名前が少し変わったChim↑Pom from Smappa!Groupが、この場所での3回目の展覧会をするようだ。
1階にも、展示物があって、そして、ギャラリーの壁をはがしたものを量り売りをしている。1グラムあたり5円。100グラムから販売。という表示がある。
いろいろなガラクタのようなものが並んでいるが、それをみて「チンポムらしい」と思っている。
地下一階のギャラリーに入る。
真っ暗だった。最初は、そこは壁をはがしてあって、2008年に描いた壁画はあるはずなのに暗くて、と思って、いったん出たら、そこに小さなライトがあった。手持ちのスマホがあればそれで照明とできるのだろうけれど、自分はスマホも携帯も持っていないので、そのライトを借りた。
そのライトが下がっている上の板には、3回、ここにかえってきた、というような意味の英文があった。2008年、2018年、そして2025年。チンポムがアートの第一線にいつづけなかったら、それはできなかったから、と思うと、時間の流れを味方につけた凄さは感じる。
ライトを借りて、ライトを点灯して、もう一度、ギャラリーに入る。それほど強烈な光ではないから、ぼんやりと見えているだけだけど、本当に落書きのような力強いドローイングのようなものが薄く見える。
それは、もう17年も前のものなのに、暗い中で見ているせいもあり、そういう古さは感じなかった。1階に流れていた「ほたるのひかり」のメロディーが、この暗い中にも聞こえてきて、こういう環境で聞いているせいか、自動的に少しセンチメンタルな気持ちになる。
同じ壁画だけど、2018年の時とは違う展示の仕方をしていて、今回は、このギャラリーは水で満たされていないので、チンポムの展覧会で、初めてこの床を歩いたのだけど、暗いからやっぱり近くで、はっきりと見られないことは同じだった。
最初と最後が、チンポムの展覧会だったのは、恵比寿のナディッフが閉店したあとに、今よりも、意味が出てくるような気もする。
https://numero.jp/news-20250312-nadiffapart/
「Chim↑Pom展:ハッピースプリング カタログ第2巻(ドキュメント版)」
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