
2025年4月5日。
新橋駅で降りて、久しぶりに資生堂ギャラリーに行ったので、少し迷った。
外は、歩行者天国で、まるで観光地で人でにぎわっていたのだけど、ギャラリーへの階段を下っていくと、すぐに別の場所に来たように、静かになる。
踊り場のようなところの壁に、最初に一枚、作品がある。
それは、誰にでも記憶があるような、都会から少し離れると触れることができるような夜の闇の風景だった。
それだけで、来る前に、どんな作品かわからずに、ステートメントにあった「盆踊り」の言葉だけが印象に残っていたのだけど、すごく普遍的な気配があって、他の作品を見る期待がふくらんだ。
『資生堂ギャラリー』
https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/8113/#blk_exhibition002
そこからさらに階段を下って、完全に外界から遮断されたような空間で、だけど、天井が高いので開放感もある場所に大東忍の作品が並んでいた。
そこには、どこかなつかしい、だけど、今もあるはずの夜の闇、それもすぐそばにあるような暗さが描かれていた。
かなりずっと見ていられる。
1993年生まれの30代の若い作家が木炭という昔からある画材で闇を描いた作品が、こんなにいいと思えるのが意外だった。
その制作方法も、動画のインタビューで記録されているのだけど、自分の体の感覚を重視していて、それも作品を見るとなんとなく納得できたが、来る前に想像していたのは全く違って、昔からの方法を採用しているのに、鑑賞した印象は新しく思えた。
それも不思議だった。
『資生堂ギャラリー七十五年史: 一九一九~一九九四』
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