1998年12月6日。
イギリスの今のアートらしい。身近な日常を拠点として作っているアーティスト達らしい。
どこか冷めているようで、でも混乱やざらざらした感じが、こちらにもつながっているように思えるのは、やはり日本も豊かになってきたということなのだろう。
ギャリー・ヒューム。ピカピカの絵がやたらと印象に残った。イメージとの遮断がどうのこうのと言われていたが、そこはよく分からない。ゲルハルト・リヒターが遮断してると言われた方が、何となく分かるけど。でも、ヒュームのはまぎれもなく今の時代のキレイさを持っていて、それもただ肯定的でもない。
木か何かで作った大きさだけは普通と変わらないが、足で動かす赤いクルマを実際に走らせているビデオと共に展示してあったジョージナ・スター。最後の部屋のウィリー・ドカティ。荒れた建物の中をさすらう映像には、妻が気持ち悪いと言って、途中で見るのをやめた。
それにしても、新しいイギリスの美術なら、デミアンハーストが見たい、と思うようになったのは、それから、少したってからだった。どうせだったら、センセーション展を再現してくれないだろうか。
(1998年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。