アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

2023年

『即興 ホンマタカシ』。東京都写真美術館。2023.10.6~2024.1.21。

『即興 ホンマタカシ』。東京都写真美術館。2023.10.6~2024.1.21。 ホンマタカシの写真は、約20年前から少しずつ見ている。 美術館で展示されていて、そのときは、郊外の子どもが無表情にこちらを見ている作品だった。 その時代のことを表しているようで、…

「見るまえに跳べ」日本の新進作家vol.20。2023.10.27~2024.1.21。東京都写真美術館。

2023年12月27日。 写真美術館に行く。 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4542.html (「見るまえに跳べ」 日本の新進作家vol.20) この日は3つの展覧会を見たのだけど、自分としては、最初は、この展覧会を目的にして来た部分がある…

プリピクテ「HUMAN /人間」展。2023.12.15~2024.1.17。東京都写真美術館。

プリピクテ「HUMAN /人間」展。2023.12.15~2024.1.17。東京都写真美術館。 2023年12月27日。 年末に写真美術館に出かけた。 (東京都写真美術館サイト) https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4591.html Prix Pictet(以下プリピクテ)は…

「まいにち展  鹿児島睦」。PLAY!MUSEUM。2023.10.7~2014.1.8。

https://play2020.jp/article/makoto-kagoshima/ 「まいにち展 鹿児島睦」。 2023年12月20日。 入り口付近はゆったりとしたスペースで、何かのモビールようなものが天井からぶら下がっている。 柔らかい色合いで、空間ができているような気がする。 …

「さいたま国際芸術祭2023」。2023.10.7~12.10。メイン会場:旧市民会館おおみや

「さいたま国際芸術祭2023」 2023年12月6日。 なかなか行くことができず、やっと行けそうなのが、会期終了間際だった。 大宮は、私たちにとって遠い。 電車に乗って、座れたからよかったけれど、1時間くらいずっと走って、そして、やっと着く。 その…

『読書する女性たち』。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館(特集コーナー展示)。

『読書する女性たち』。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 アーティゾン美術館になってから初めて行った。 常設展の中に、特集コーナーが設置されていて、そこで「読書する女性たち」というテーマだった。 『ヨーロッパでは、読書という画題は、男性に属…

『安藤裕美個展 学舎での10年をめぐって 「ナビ派」と「パープルーム」への眼差し』。2023.11.10~11.20。パープルームギャラリー。

『安藤裕美個展 学舎での10年をめぐって 「ナビ派」と「パープルーム」への眼差し』 2023年11月20日。 『パープルームギャラリー』。 https://parplume-gallery.com/501-2/ パープルームというアート・コレクティブ(≒アートグループ)、第1期のパ…

「創造の現場 映画と写真による芸術家の記録」。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。

「創造の現場 映画と写真による芸術家の記録」。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 美術館の5階。その展示室で、映像と写真が並んでいる。 映像は、全部鑑賞すると2時間30分、といった表示があって、親切と思う一方で、それだけの時間をかけられない…

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 2023年11月15日。 もしかしたら、日本の美術館の中でも、屈指のアクセスに恵まれた施設かもしれない。 東京…

「MOTコレクション 被膜虚実 特集展示 横尾忠則―水のように 生誕100年 サム・フランシス」。2023.7.15~11.5。東京都現代美術館。

MOTコレクション 被膜虚実 特集展示 横尾忠則―水のように 生誕100年 サム・フランシス 皮膜虚実。 テーマに関しては、何か惹きつけられたり、興味を持てたり、といったことがなかったのは、おそらくは、どこかで聞いたような、見たようなテーマであって、何…

「あ、共感とかじゃなくて。」。2023.7.15~11.5。東京都現代美術館。

「あ、共感とかじゃなくて。」。2023.7.15~11.5。東京都現代美術館。 (「あ、共感とかじゃなくて。」サイト) https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/empathy/ SNSの「いいね!」や、おしゃべりの中での「わかる~~~」など、日常のコミュニケーショ…

「デイヴィッド・ホックニー展」。2023.7.15~11.5。東京都現代美術館。

2023年10月25日。 時々、グループ展や、常設展で、その明るさと静かさのある作品は、あちこちで見ている。それは、「あ、ホックニーだ」などとそれほど知らないのに、つい心の中で小さく叫んでしまうほど、そのオリジナリティーの強さはある。 ただ…

『アート観客』を読んでくださる皆様へ。

2023年10月12日。 いつも、「アート観客」を読んでくださり、ありがとうございます。 今回、初めて、読んでいただいた方は、見つけてくださり、ありがとうございます。 この「アート観客」は、2020年5月から始めました。 なるべく毎日、ブログ…

根本敬 presents 蛭子能収「最後の展覧会」。2023.9.7~9.30。AKIO NAGASAWA(AOYAMA)

根本敬 presents 蛭子能収「最後の展覧会」。2023.9.7~9.30。AKIO NAGASAWA(AOYAMA) 2023年9月30日。 蛭子能収の顔をテレビで見る機会がほとんどなくなった。 バスの旅は、人気もあったようだし、よく見ていて、笑っていたのだけど、認知症を発症し…

「国川広」。2023.8.26~9.16。小山登美夫ギャラリー天王洲。

「国川広」。2023.8.26~9.16。小山登美夫ギャラリー天王洲。 2023年9月16日。 記憶力に自信がないから、最初にどこで知ったのかも忘れてしまったけれど、確か、美術専門誌のサイトで見た気がする。 (「美術手帖」サイト) https://bijutsutecho.com …

山崎美弥子展 「DAWNーkind of blue YAMAZAKI MIYAKO with /360° 2023」。2023.9.15~10.1。スパイラルガーデン。

山崎美弥子展 「DAWNーkind of blue YAMAZAKI MIYAKO with /360° 2023」。2023.9.15~10.1。スパイラルガーデン。 2023年9月30日。 久しぶりに、スパイラルガーデンに行った。 それほど頻繁に来たわけでもないのだけど、こんなに多くの絵画作品が並ぶ…

『ジャンクス・ポーツ』。2023.9.7~9.22。ANOMALY。

『ジャンクス・ポーツ』。2023.9.7~9.22。ANOMALY。 2023年9月16日。 天王洲の複数のギャラリーが入っているビル。 その一角にある「ANOMALY」。 (「MUUSEO SQUARE」サイト) https://muuseo.com/square/articles/1197 2018年11月、現代アートのギャ…

細倉真弓|散歩と潜水。2023.9.2~10.7。Takuro Someya Contenporary Art。

細倉真弓|散歩と潜水。2023.9.2~10.7。Takuro Someya Contenporary Art。 2023年9月16日。 天王洲にあるビル。ギャラリーがいくつも入っている。 そのうちの一つ。 大きい写真。 久しぶりに「かっこいい写真」を見たように思った。 (「TSCA」サイト…

伊坂柊 『Polyfold Quirk』。2023.8.19~9.16。児玉画廊(Kadama Galliery)。

伊坂柊 『Polyfold Quirk』。2023.8.19~9.16。児玉画廊(Kadama Galliery)。 2023年9月16日。 デジタルを利用した作品。 それは、もう新しいといったことではなく、作家にとっては、絵筆と同じように道具の一つのように自然に使用した上で、どんな作…

遠藤七海パフォーマンス「ショーイング」。2023.9.10。下丸子の家。

遠藤七海パフォーマンス「ショーイング」。2023.9.10。下丸子の家。 https://otaku-open-atelier-2023.jimdosite.com/連携スペース/ 2023年9月10日。 予定より1週間後に、再び遠藤七海のパフォーマンスである「ショーイング」を開催することが決まっ…

佐々木香菜子 個展『MOVE』。2023.9.8~10.1。六本木ヒルズADギャラリー。

佐々木香菜子 個展『MOVE』。2023.9.8~10.1。六本木ヒルズADギャラリー。 2023年9月19日。 森美術館で展覧会を見て、帰りは3階に降りる。 そのショップにはギャラリーがあって、つい寄ってしまう。 一面に青を基調とした抽象的な絵画。 動きもあって…

『ワールド・クラスルーム』。森美術館。2023.4.19~9.24。

『ワールド・クラスルーム』。森美術館。2023.4.19~9.24。 『ワールド・クラスルーム』サイト https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/classroom/index.html 1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるよう…

「鳥の歌」高橋宣之。2023.6.29~9.27。フジフィルムスクエア。

「鳥の歌」高橋宣之。2023.6.29~9.27。フジフィルムスクエア。 2023年8月26日。 1970年ごろの写真。 場所は、スペインらしいけれど、光と影がとてもくっきりと強くて、そこに写っている人の存在も強く見える。 その強さのせいか、写真が物質に思…

保坂和志『小説的思考塾』 vol.12〈保坂和志 + 山下澄人:対話篇〉。2023.7.9。オンライン。

保坂和志『小説的思考塾』vol.12〈保坂和志+山下澄人:対話篇〉。 http://hosakakazushi.com/?p=1505 参加するときには、いつも、ある種の戸惑いがある。 これを視聴することは、何かに具体的に役立つわけではない。それに、全部を理解できることは、まずな…

近内悠太 連続講座第7回 『ケアと利他、ときどきアナキズム』。特別ゲスト:小川公代。2023.8.6。隣町珈琲。

近内悠太 連続講座第7回 『ケアと利他、ときどきアナキズム』。特別ゲスト:小川公代。2023.8.6。隣町珈琲。 https://peatix.com/event/3639278?lang=ja 「ケアの倫理とエンパワーメント」を読んで、過去の文学作品も、視点を変えれば、違う読み方もできる…

『日々』村松佑樹。2023.8.26~9.17。LEESAYA。

『日々』村松佑樹。2023.8.26~9.17。LEESAYA。 以前、初めて訪れたギャラリーは、昔、友人のアパートによく通っていた街にあった。それも、あまりアートとは関係のない商店街の隅に、急に現れるようにあって、それも含めて新鮮な経験になった。 今回は、駅か…

「大田区アートスポット巡り」④洗足池〜中島崇アトリエ。2023.9.3。大田区文化振興協会。

空豆 (洗足池 ギャラリー) 洗足池 暑さは続いている。 体力不足の私と妻にとっては、梅屋敷からの移動も問題だった。 梅屋敷から蒲田駅までは歩いて20分ほど。最初は大丈夫かとも思っていたが、ここまでも、色々と見て回ったせいもあって、バスを利用す…

大田区アートスポット巡り③KOCA。2023.9.3。大田区文化振興協会。

KOCA バスに乗って、視界が広いところを走って、天気も良くて、などと思って、あとはバスの中の冷房が効きすぎないように調整をして、そのうちに目的のバス停に着く。スタッフの方が、ツアーの方は、ここで降ります、と声をかけてくれる。集団行動、が新鮮だ…

「大田区アートスポット巡り」②ART FACTORY 城南島 スタジオ。2023.9.3。

ART FACTORY 城南島 スタジオ www.artfactory-j.com 三島喜美代の常設の作品だけではなく、この施設の上階にある「スタジオ」を見学することもできる。ここは、かなりの数のスタジオがあって、そこはアーティストに貸与されている。そして、そこは普通に考え…

「大田区アートスポット巡り」①三島喜美代。2023.9.3。大田区文化振興協会。

ART FACTORY 城南島 三島喜美代 最近、地元の東京都大田区ではアート関連のプロジェクトが多いように思う。 そして、何度か参加したせいもあって、新しいプロジェクトのお知らせのメールが来るようになった。 https://www.ota-bunka.or.jp/recruit/recruit01…