アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

2024-01-01から1年間の記事一覧

書籍  『根本敬ゲルニカ計画』 ニコ・ニコルソン

https://amzn.to/3WdANpv 『根本敬ゲルニカ計画』 ニコ・ニコルソン 特殊漫画家、という肩書きのある根本敬が、突如、大きい絵を描く、と決めてから、完成するまでの話。それが漫画によって描かれている。 アドバイザーの現代美術家・会田誠の距離感が、敬意…

『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』。2024.3.12~5.12。国立西洋美術館。

『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』。2024.3.12~5.12。国立西洋美術館。 2024年3月27日。 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.htm (『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』サ…

MOTコレクション。特集展示『横尾忠則 水のように』。2023.12.10~2024.3.10。東京都現代美術館。

特集展示『横尾忠則 水のように』。2023.12.10~2024.3.10。東京都現代美術館。 2024年3月10日。 東京都現代美術館の常設展は、ここ何年か充実していることが多い。 1階は「歩く、赴く、移動する」をテーマにし、それまで見た記憶がないような作品も…

MOTコレクション『歩く、赴く、移動する 1923→2020』。2023.12.10~2024.3.10。東京都現代美術館。

MOTコレクション『歩く、赴く、移動する 1923→2020』。2023.12.10~2024.3.10。東京都現代美術館。 東京都現代美術館 美術館に行くときは、その時期に開催されている企画展を目的に出かけることが多い。 だから、常設展は、その鑑賞のあと、心身の余裕があれ…

『具ささ』。2024.3.2~3.24。青山|目黒。

『具ささ』。2024.3.2~3.24。青山|目黒。 (『青山|目黒』 サイト) https://dictionary.goo.ne.jp/word/具に/ この展覧会のタイトルは「つぶさささ」と読むと、ギャラリーのサイトで初めて知った。 もし、文章で使うとすれば、「具に」ということになるら…

『都市にひそむミエナイモノ展』。2023.12.15~2024.3.24。SusHi Tech Square。

『都市にひそむミエナイモノ展』。2023.12.15~2024.3.24。SusHi Tech Square。 美術館に行くと、だいたい少し隅っこのスペース。入り口付近や、トイレに行く時の動線に、他のギャラリーや美術館のチラシが置いてあるスペースがあって、そこで、次の機会に行…

2024.3.13 アートブログ 『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』。2023年12月9日〜2024年3月10日。東京都現代美術館。

2024年2月27日。 1990年代の末だから、もう25年くらい前のことになる。 豊嶋康子の作品は目にしていて、記憶に残っているけれど、印象に強いわけではない。 確か、一本の鉛筆の真ん中を削って、そこに両方から芯が出て、それがつながっているよ…

『MOTアニュアル2023  シナジー、創造と生成のあいだ』。2023.12.2~2024.3.3。東京都現代美術館。

『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』。2023.12.2~2024.3.3。東京都現代美術館。 2024年2月27日。 それほど華々しく宣伝するわけでもないし、今回も、知っているアーティストがいるわけでもないけれど、それは、いつも私にとっては新…

書籍 『ヘンな日本美術史』 山口晃

https://amzn.to/4bQJFa5 『ヘンな日本美術史』 山口晃 この本は、カルチャースクールで話された内容をもとにしているというが、そこに出てくる作品や、作者たちが、それこそ「日本のふるい絵」であり、「昔の絵描き」であるにも関わらず、その距離感がとて…

「少女たちのお手紙文化1890-1940展」。2024.1.20~3.24。町田市民文学館ことばらんど。

2024年1月21日。 https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/otegami.html (「町田市民文学館ことばらんど」) かつて手紙は、人々をやわらかく結びつける大切な役割を担っていました。そこに書き込ま…

『切手デザイナー・貝淵純子 講演会』---『少女たちのお手紙 1890-1940 展』関連イベント。2024.1.21。町田市民文学館 ことばらんど。

https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/otegami.html (「町田市民文学館 ことばらんど」ホームページ) 2024年1月21日。 東京の町田駅から歩いて、少し不安になる頃に、「ことばらんど」があった。…

「動物園にて」。2023.11.16~2024.1.8。東京都美術館。

2024年1月7日。 動物園をテーマにした展覧会は、初めてかもしれない。 それも、国内最大規模の上野動物園が、本当に目と鼻の先にあるこの美術館で行うことには、それだけで、そこに意味が一つ加わる。 https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_collect…

『いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』。2023.11.16~2024.1.8。東京都美術館。

『いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』。2023.11.16~2024.1.8。東京都美術館。 2024年1月7日。 https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_uenoartistproject.html (東京都美術館) 展覧会の最初の部屋には「きのこ」の絵が並んでいた。 小林路子…

『即興 ホンマタカシ』。東京都写真美術館。2023.10.6~2024.1.21。

『即興 ホンマタカシ』。東京都写真美術館。2023.10.6~2024.1.21。 ホンマタカシの写真は、約20年前から少しずつ見ている。 美術館で展示されていて、そのときは、郊外の子どもが無表情にこちらを見ている作品だった。 その時代のことを表しているようで、…

「見るまえに跳べ」日本の新進作家vol.20。2023.10.27~2024.1.21。東京都写真美術館。

2023年12月27日。 写真美術館に行く。 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4542.html (「見るまえに跳べ」 日本の新進作家vol.20) この日は3つの展覧会を見たのだけど、自分としては、最初は、この展覧会を目的にして来た部分がある…

プリピクテ「HUMAN /人間」展。2023.12.15~2024.1.17。東京都写真美術館。

プリピクテ「HUMAN /人間」展。2023.12.15~2024.1.17。東京都写真美術館。 2023年12月27日。 年末に写真美術館に出かけた。 (東京都写真美術館サイト) https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4591.html Prix Pictet(以下プリピクテ)は…

「まいにち展  鹿児島睦」。PLAY!MUSEUM。2023.10.7~2014.1.8。

https://play2020.jp/article/makoto-kagoshima/ 「まいにち展 鹿児島睦」。 2023年12月20日。 入り口付近はゆったりとしたスペースで、何かのモビールようなものが天井からぶら下がっている。 柔らかい色合いで、空間ができているような気がする。 …