2024年6月1日。
久しぶりの小山登美夫ギャラリー。
六本木のギャラリーが固まっている場所にある。
ここは、ギャラリーの中でも広い気がする。というよりも、展示室が一つ多いように思って、その広さが気持ちいい。
菅木志雄は、1944年生まれ。今年で80歳のはずだ。
1960年代から70年代に「モノ派」の主要メンバーとして活躍しているから、いわゆる伝説的な存在でもありながら、今でも新作を発表し続けている。
今回の作品も、確かに新しく見えた。
やっぱりすごいと思った。
http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/kishiosuga2024/
(「小山登美夫ギャラリー」)
菅は、アーティストとは人に「ある視点」を与える先導者のようなものだと述べています。
「アートというのは、あるものを認める。それだけのことなんだと、ずっと言ってます。でもいっぽうで、自分の『ちょぼっ』とした行為が、とてつもないものを引きずり出す可能性はあると信じている。素材となる自然のほうは、膨大なバックグラウンドを背負っていますからね。その大きなものに働きかけていれば、何かを引き起こせるかもしれない。」
「『ものは、あるようにある』。存在をあるがままに認めること、つたなくとも自分で語ることが大事だと思う。それはその人がどう生きるか、ということだから。」*1見えない繋がりを感知しないと世界は見えない。菅は、私たちに新たな気づきをあたえ、アートを通じて世界とどう豊かに向き合っていくかを指し示しています。
(「小山登美夫ギャラリー」サイトより)
(「世界を〈放置〉する: ものと場の思考集成」 菅木志雄)