アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジャンクス・ポーツ』。2023.9.7~9.22。ANOMALY。

『ジャンクス・ポーツ』。2023.9.7~9.22。ANOMALY。 2023年9月16日。 天王洲の複数のギャラリーが入っているビル。 その一角にある「ANOMALY」。 (「MUUSEO SQUARE」サイト) https://muuseo.com/square/articles/1197 2018年11月、現代アートのギャ…

細倉真弓|散歩と潜水。2023.9.2~10.7。Takuro Someya Contenporary Art。

細倉真弓|散歩と潜水。2023.9.2~10.7。Takuro Someya Contenporary Art。 2023年9月16日。 天王洲にあるビル。ギャラリーがいくつも入っている。 そのうちの一つ。 大きい写真。 久しぶりに「かっこいい写真」を見たように思った。 (「TSCA」サイト…

伊坂柊 『Polyfold Quirk』。2023.8.19~9.16。児玉画廊(Kadama Galliery)。

伊坂柊 『Polyfold Quirk』。2023.8.19~9.16。児玉画廊(Kadama Galliery)。 2023年9月16日。 デジタルを利用した作品。 それは、もう新しいといったことではなく、作家にとっては、絵筆と同じように道具の一つのように自然に使用した上で、どんな作…

遠藤七海パフォーマンス「ショーイング」。2023.9.10。下丸子の家。

遠藤七海パフォーマンス「ショーイング」。2023.9.10。下丸子の家。 https://otaku-open-atelier-2023.jimdosite.com/連携スペース/ 2023年9月10日。 予定より1週間後に、再び遠藤七海のパフォーマンスである「ショーイング」を開催することが決まっ…

佐々木香菜子 個展『MOVE』。2023.9.8~10.1。六本木ヒルズADギャラリー。

佐々木香菜子 個展『MOVE』。2023.9.8~10.1。六本木ヒルズADギャラリー。 2023年9月19日。 森美術館で展覧会を見て、帰りは3階に降りる。 そのショップにはギャラリーがあって、つい寄ってしまう。 一面に青を基調とした抽象的な絵画。 動きもあって…

『ワールド・クラスルーム』。森美術館。2023.4.19~9.24。

『ワールド・クラスルーム』。森美術館。2023.4.19~9.24。 『ワールド・クラスルーム』サイト https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/classroom/index.html 1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるよう…

「鳥の歌」高橋宣之。2023.6.29~9.27。フジフィルムスクエア。

「鳥の歌」高橋宣之。2023.6.29~9.27。フジフィルムスクエア。 2023年8月26日。 1970年ごろの写真。 場所は、スペインらしいけれど、光と影がとてもくっきりと強くて、そこに写っている人の存在も強く見える。 その強さのせいか、写真が物質に思…

書籍  『めくるめく現代アート』  筧菜奈子

amzn.to 現代アートは、コンセプトが重要とは言っても、それでもアートだから、その見た目がポイントだと思う。 そうなると、アートを紹介する場合に、どれだけ図版が使えるかで印象が変わってくるけれど、おそらくは写真を使う際に、有名な作品ほど、その使…

保坂和志『小説的思考塾』 vol.12〈保坂和志 + 山下澄人:対話篇〉。2023.7.9。オンライン。

保坂和志『小説的思考塾』vol.12〈保坂和志+山下澄人:対話篇〉。 http://hosakakazushi.com/?p=1505 参加するときには、いつも、ある種の戸惑いがある。 これを視聴することは、何かに具体的に役立つわけではない。それに、全部を理解できることは、まずな…

近内悠太 連続講座第7回 『ケアと利他、ときどきアナキズム』。特別ゲスト:小川公代。2023.8.6。隣町珈琲。

近内悠太 連続講座第7回 『ケアと利他、ときどきアナキズム』。特別ゲスト:小川公代。2023.8.6。隣町珈琲。 https://peatix.com/event/3639278?lang=ja 「ケアの倫理とエンパワーメント」を読んで、過去の文学作品も、視点を変えれば、違う読み方もできる…

書籍 『アウトサイダー・アート入門』 椹木野衣 

amzn.to 思った以上に、興味深く、面白い本だった。 アウトサイダー・アートという言葉がよく聞かれるようになったのは、1993年の世田谷美術館 パラレルビジョン展以来だという。 「アウトサイダー・アート」という語には、様々な負の要素がつきまとって…

『日々』村松佑樹。2023.8.26~9.17。LEESAYA。

『日々』村松佑樹。2023.8.26~9.17。LEESAYA。 以前、初めて訪れたギャラリーは、昔、友人のアパートによく通っていた街にあった。それも、あまりアートとは関係のない商店街の隅に、急に現れるようにあって、それも含めて新鮮な経験になった。 今回は、駅か…

書籍 『アート・パワー』 ボリス・グロイス 

『アート・パワー』 ボリス・グロイス https://amzn.to/468hfVd 訳者あとがきによれば、この著者が重要なのは、「アートとは何か?」を正面から問い続けているから、ということらしい。そういえば、この本は、すごく社会の中のアートといったことも意識して…

「大田区アートスポット巡り」④洗足池〜中島崇アトリエ。2023.9.3。大田区文化振興協会。

空豆 (洗足池 ギャラリー) 洗足池 暑さは続いている。 体力不足の私と妻にとっては、梅屋敷からの移動も問題だった。 梅屋敷から蒲田駅までは歩いて20分ほど。最初は大丈夫かとも思っていたが、ここまでも、色々と見て回ったせいもあって、バスを利用す…

大田区アートスポット巡り③KOCA。2023.9.3。大田区文化振興協会。

KOCA バスに乗って、視界が広いところを走って、天気も良くて、などと思って、あとはバスの中の冷房が効きすぎないように調整をして、そのうちに目的のバス停に着く。スタッフの方が、ツアーの方は、ここで降ります、と声をかけてくれる。集団行動、が新鮮だ…

「大田区アートスポット巡り」②ART FACTORY 城南島 スタジオ。2023.9.3。

ART FACTORY 城南島 スタジオ www.artfactory-j.com 三島喜美代の常設の作品だけではなく、この施設の上階にある「スタジオ」を見学することもできる。ここは、かなりの数のスタジオがあって、そこはアーティストに貸与されている。そして、そこは普通に考え…

「大田区アートスポット巡り」①三島喜美代。2023.9.3。大田区文化振興協会。

ART FACTORY 城南島 三島喜美代 最近、地元の東京都大田区ではアート関連のプロジェクトが多いように思う。 そして、何度か参加したせいもあって、新しいプロジェクトのお知らせのメールが来るようになった。 https://www.ota-bunka.or.jp/recruit/recruit01…

書籍 『演技と演出』 平田オリザ

『演技と演出』 平田オリザ https://amzn.to/3PqA7cy 演劇とは何か、みたいなことを、私自身は、演劇というものに対して未熟だとは思うけど、それでも、専門家として、真っ正面から考えている本だと思った。 すごいと思った言葉は、いくつもあった。こういう…

『植物百貨店』。2013.7.27。Hasu no hana。

『植物百貨店』。2013.7.27。Hasu no hana。 このギャラリーは時々、いつもとは違って、マーケットのような場所になることがある。 今回は、「植物」をテーマとして、さまざまな人が「作品」や「商品」を持ち寄る形になっている。 楽しそうな空気になった。 …

書籍『芸術の設計 見る/作ることのアプリケーション』 岡崎乾二郎 

『芸術の設計 見る/作ることのアプリケーション』 岡崎乾二郎 https://amzn.to/45Cju3q 作品を作るだけではなく、批評もする、ある意味で圧倒的な存在で、独特な人が岡崎乾二郎で、どこか近寄りがたい存在でもあった。 この本も、以前から、そういえば図書…

「指先から色色」in 鵜の森手作り市。2013.7.20。Hasu no hana。

「指先から色色」in 鵜の森手作り市。2013.7.20。Hasu no hana。 手作り市。 いつもとは違って、さまざまな手作りのものが並ぶ。 少しホッとするような空間になっている。 いわぶちふみこ・しのづかともこ+みやぞえびんこ+鵜の木仲間たち 毛糸/刺繍/オリジ…

書籍 『戦争画とニッポン』 椹木野衣×会田誠

『戦争画とニッポン』 椹木野衣×会田誠 https://amzn.to/3ElU9ig 戦争画は、美術館に所蔵されているのに、見る機会は極端に少ない。 会田誠は、現代美術界の中でも、戦争画に対して、関心を持ち続け、作品としても制作しているアーティストで、椹木野衣は、…