2024年2月27日。 1990年代の末だから、もう25年くらい前のことになる。 豊嶋康子の作品は目にしていて、記憶に残っているけれど、印象に強いわけではない。 確か、一本の鉛筆の真ん中を削って、そこに両方から芯が出て、それがつながっているよ…
『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』。2023.12.2~2024.3.3。東京都現代美術館。 2024年2月27日。 それほど華々しく宣伝するわけでもないし、今回も、知っているアーティストがいるわけでもないけれど、それは、いつも私にとっては新…
https://amzn.to/4bQJFa5 『ヘンな日本美術史』 山口晃 この本は、カルチャースクールで話された内容をもとにしているというが、そこに出てくる作品や、作者たちが、それこそ「日本のふるい絵」であり、「昔の絵描き」であるにも関わらず、その距離感がとて…
2024年1月21日。 https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/otegami.html (「町田市民文学館ことばらんど」) かつて手紙は、人々をやわらかく結びつける大切な役割を担っていました。そこに書き込ま…
https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/otegami.html (「町田市民文学館 ことばらんど」ホームページ) 2024年1月21日。 東京の町田駅から歩いて、少し不安になる頃に、「ことばらんど」があった。…
2024年1月7日。 動物園をテーマにした展覧会は、初めてかもしれない。 それも、国内最大規模の上野動物園が、本当に目と鼻の先にあるこの美術館で行うことには、それだけで、そこに意味が一つ加わる。 https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_collect…
『いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間』。2023.11.16~2024.1.8。東京都美術館。 2024年1月7日。 https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_uenoartistproject.html (東京都美術館) 展覧会の最初の部屋には「きのこ」の絵が並んでいた。 小林路子…
『即興 ホンマタカシ』。東京都写真美術館。2023.10.6~2024.1.21。 ホンマタカシの写真は、約20年前から少しずつ見ている。 美術館で展示されていて、そのときは、郊外の子どもが無表情にこちらを見ている作品だった。 その時代のことを表しているようで、…
2023年12月27日。 写真美術館に行く。 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4542.html (「見るまえに跳べ」 日本の新進作家vol.20) この日は3つの展覧会を見たのだけど、自分としては、最初は、この展覧会を目的にして来た部分がある…
プリピクテ「HUMAN /人間」展。2023.12.15~2024.1.17。東京都写真美術館。 2023年12月27日。 年末に写真美術館に出かけた。 (東京都写真美術館サイト) https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4591.html Prix Pictet(以下プリピクテ)は…
https://play2020.jp/article/makoto-kagoshima/ 「まいにち展 鹿児島睦」。 2023年12月20日。 入り口付近はゆったりとしたスペースで、何かのモビールようなものが天井からぶら下がっている。 柔らかい色合いで、空間ができているような気がする。 …
https://amzn.to/3RVRt2d 『秘密の知識』(普及版) デイヴィッド・ホックニー 現代の巨匠、ホックニーが科学的、視覚的根拠により著した美術史における大胆な仮説。カラヴァッジョ、デューラー、ダ・ヴィンチ、アングルなど西洋の巨匠が描いた名画やスケッ…
「さいたま国際芸術祭2023」 2023年12月6日。 なかなか行くことができず、やっと行けそうなのが、会期終了間際だった。 大宮は、私たちにとって遠い。 電車に乗って、座れたからよかったけれど、1時間くらいずっと走って、そして、やっと着く。 その…
『読書する女性たち』。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 アーティゾン美術館になってから初めて行った。 常設展の中に、特集コーナーが設置されていて、そこで「読書する女性たち」というテーマだった。 『ヨーロッパでは、読書という画題は、男性に属…
『安藤裕美個展 学舎での10年をめぐって 「ナビ派」と「パープルーム」への眼差し』 2023年11月20日。 『パープルームギャラリー』。 https://parplume-gallery.com/501-2/ パープルームというアート・コレクティブ(≒アートグループ)、第1期のパ…
「創造の現場 映画と写真による芸術家の記録」。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 美術館の5階。その展示室で、映像と写真が並んでいる。 映像は、全部鑑賞すると2時間30分、といった表示があって、親切と思う一方で、それだけの時間をかけられない…
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」展。2023.9.9~11.19。アーティゾン美術館。 2023年11月15日。 もしかしたら、日本の美術館の中でも、屈指のアクセスに恵まれた施設かもしれない。 東京…
MOTコレクション 被膜虚実 特集展示 横尾忠則―水のように 生誕100年 サム・フランシス 皮膜虚実。 テーマに関しては、何か惹きつけられたり、興味を持てたり、といったことがなかったのは、おそらくは、どこかで聞いたような、見たようなテーマであって、何…
「あ、共感とかじゃなくて。」。2023.7.15~11.5。東京都現代美術館。 (「あ、共感とかじゃなくて。」サイト) https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/empathy/ SNSの「いいね!」や、おしゃべりの中での「わかる~~~」など、日常のコミュニケーショ…
2023年10月25日。 時々、グループ展や、常設展で、その明るさと静かさのある作品は、あちこちで見ている。それは、「あ、ホックニーだ」などとそれほど知らないのに、つい心の中で小さく叫んでしまうほど、そのオリジナリティーの強さはある。 ただ…
『アウトサイドで生きている』 櫛野展正 https://amzn.to/3s38bma アウトサイドアート。という範囲は、思ったよりも広いと感じたのは、定義上は「正式なアートの教育を受けていない」と、アウトサイドアーティストになるらしく、それは、ファインアートの、…
「大洲大作 Logistics/Rotations」 https://www.ota-bunka.or.jp/event/sponsored/ota_art_project/draw_in_the_city/logistics_rotations 2022年の9月30日から10月10日にかけて、東京大田区蒲田駅周辺で、大洲大作の映像作品が展示された。街の…
2023年10月12日。 いつも、「アート観客」を読んでくださり、ありがとうございます。 今回、初めて、読んでいただいた方は、見つけてくださり、ありがとうございます。 この「アート観客」は、2020年5月から始めました。 なるべく毎日、ブログ…
『アートの地殻変動』 北川フロム https://amzn.to/46pidgi アートによって、町おこしや地域おこしをしようとしている自治体は、今は、かなり多いのではないだろうか。そのことすべてが素晴らしいとは思わないし、その「〇〇ビエンナーレ」や「〇〇トリエン…
根本敬 presents 蛭子能収「最後の展覧会」。2023.9.7~9.30。AKIO NAGASAWA(AOYAMA) 2023年9月30日。 蛭子能収の顔をテレビで見る機会がほとんどなくなった。 バスの旅は、人気もあったようだし、よく見ていて、笑っていたのだけど、認知症を発症し…
amzn.to あの「ゴッホ」の弟に焦点を当てた作品。 兄ヴィンセントは弟テオなくして、画家ヴァン・ゴッホたりえたか?98通もの未公開書簡を軸に弟テオの画商としての生涯に光を当てた初めての伝記。“ふたりのゴッホ”の芸術創造のドラマ。 これが、本の内容を紹…
「“つみくさ”ワークショップ」(講師・中村美之)。2023.9.30。10.31。11.25。Hasu no hana。 このワークショップのテーマは「足元の小さな植物から季節を感じる ささやかで豊かな生活」だった。 妻が出かけて、楽しそうに帰ってきた。 講師のプロフィール。…
IDOL DANCE!!!: 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい | 竹中 夏海 |本 | 通販 | Amazon 体育大で、舞踏を学んだ著者が、アイドルダンスの振り付けをしたい、と願って、それを仕事にし、発展させていく様子がすごい。というより、最初から振り…
「多摩川千家」。2017.6.18。Hasu no hana。 2017年6月18日。 お茶をたてて、お茶をいただく、というワークショップ。 それも普段は使っていないギャラリー内にあるツリーハウスの中で、行うというので参加する。 「多摩川千家」 千宗編と名乗り、お…
「国川広」。2023.8.26~9.16。小山登美夫ギャラリー天王洲。 2023年9月16日。 記憶力に自信がないから、最初にどこで知ったのかも忘れてしまったけれど、確か、美術専門誌のサイトで見た気がする。 (「美術手帖」サイト) https://bijutsutecho.com …