陶器のようで、もっと未完成で、でも動きがあるので、少し柔らかくさえ、見える。
だから、人の気持ちのようなものを、表現できるのかもしれない、などと思った。
『近藤南は、ドローイングの延長として形成の自由度が高い陶土を用い、半立体レリーフ状の彫刻を制作しています。これまでは自身の大切にしたい繊細である種切ない記憶に、煙のような独特の形態を融合させた作風で発表をしてきました。
本展は近藤が数多く遭遇した不思議な出来事と
夢での体験を元に制作した新作シリーズとなります。
古来より日本人は幽霊や化け物、神話や言い伝えなど
豊かな想像力を持ち、それら不思議な話を楽しんできました。
私たちが持ち合わせる性質に着目し、個人的な経験から観客を白日夢の世界へと導きます ---- Hasu no hana』(チラシより)
『夢のことなのか、現実に起こったことなのか、それとも幻だったのか。
思い返してみても、未だにあれはなんだったのだろう、と思う
出来事がある。それらは余りにも突然やってくるため、
私はいつも呆気に取られ、その落とし所が分からない。
分からないからいつまでも、この中をゆらゆらと漂っている。
それは幾分、気持ちが悪い。
だから今、分類不明のそれらを掴んで、形にしてみる。
気持ちの悪さは払拭されるか、はたまた更なる何か
別の感情を引き起こすのか。
怖いもの見たさで、挑戦してみる事にする』(作家の言葉。チラシより)。
『Hasu no hana』サイト
『MINAMI KONDO』サイト
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