金属の質感というものが、気になるというよりも、魅力的に見える。
「工芸学科出身の長坂絵夢は、工芸というジャンルから
現代アートへのアプローチに関心があり、
鉄を用いてその性質に寄り添った平面作品を制作しています。
熱を加えたり、時間が経過するにつれ起こる化学変化を取り入れた手法は、
絵の具では出せない複雑な色味を引き出し、
同時に工芸の領域を探る手がかりとなります。
生きてゆく中で人々は様々な境界線(ボーダー)に遭遇します。
本展『border』では作家の制作において1つのそれを意味し、
観客もまた、過去に跨いだ、あるいは直面している
見えない境界線の記憶を喚起されるのではないでしょうか」。(DMより)。
長坂絵夢
「Hasu no hana」サイト