アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

勉強、モテ、権威----- コミュニケーション論としての『勉強の哲学』。千葉雅也(聞き手:入江哲朗)。2017.7.14。ゲンロンカフェ。

コミュニケーション論としての『勉強の哲学』。千葉雅也。ゲンロンカフェ。

https://genron-cafe.jp/event/20170714/

 

 

2017年7月14日。

 勉強の哲学、という本が面白くて、ああやっぱりちゃんと勉強もしよう、という気持ちになったせいもあったし、一度は著者がしゃべる姿を直接見ておきたい気持ちもあったので、申し込んで出かけた。

 

 今日は開演45分くらい前に着いたら、かなり人がまだ少なかったけど、満席だと70人くらいの人数で、こうしたイベントにこれだけの人数が2000円以上を払って来ることに、それは勝手に頼もしいような気持ちになるのは、トシをとったせいだと思ったりもして、ただ観客は若く、どういう層なのだろう、と思う。

 

 そこへ、かなりカジュアルな格好をした、今日の話し手が現れる。気配が、ポジティブな感じでいられるのは、基本的に表の道を歩いてきた人だと思ったし、元の頭もよいのだろうけど、話の内容は、かなり真っ当というか、動機もまっすぐな感じもしていて、なんだかちょっとうれしかった。

 

 本を書く時に、いろいろな人に相談もして、その意見も参考にして、書いているのだということ、かなりメモもして、ノートも作って、作り上げて行く感じが、当たり前だけど、簡単に書いているわけではないんだとも思って、なんだか聞いている方までやるきが出た。その中で、やっぱり勉強してほしい、勉強の三角形を回してほしい、回してもバカに見えるけれど、やっぱり魂のステージがあがる、といったことだと思うので、といった話をしていて、それは、確かにそうかもしれない、といったことも思えた。アンチエビデンス、といったことも頼もしかった。

 やっぱりもっと勉強しよう。だけど、力み過ぎず、続けよう。歳をとって定年後、もし時間がある場合は、勉強すればいいのに、と思ったりするが、過去の自分は全く勉強をしていなかったから、それを考えると、大きな声では言えない。

 

 

 

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