アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

書籍

書籍 『アート/ファッションの芸術家たち』 ミッチェル・オークリー・スミス  アリソン・クーブラー 

amzn.to 大きくて重い本だった。 パラパラとめくる。ファッションの写真が目に入る。 そこには、ちょっと緊張感のある、ピシッとしたビジュアルが並んでいて、普段はあまり目にしたような出来事がそこにあるようで、ちょっと気持ちが覚めるようだった。 少し…

書籍 『懐霄館 白井晟一の建築』

テレビ番組「日曜美術館」で、白井晟一という建築家のことを初めて知る。 『日曜美術館』(白井晟一) https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/PYQ98GK2QZ/ もちろん、建築界では有名で、だから、私が無知なだけだったのだけど、その番組で…

書籍 『映画を撮りながら考えたこと』 是枝裕和  

是枝裕和。この人の凄さ、というのは分かりにくい。 というよりは、自分自身の見方では捉えられないほど、存在が大きいのかもしれない、と思うようになったのだけど、この本を読んで、ここに至るまでの過程が凄いことを、少しだけ分かったような気がした。 …

書籍 『しかし……ある高級官僚 死への軌跡』 是枝裕和

仕事をしている人であれば、締め切りや納期に追われるようなことがまったくない、ということは考えにくい。そして、同時に、こんなことを言われたことがないでしょうか。 「今回は、まずは仕上げることを優先させてください。次にもう少し時間の余裕がある時…

書籍 『公の時代』 著者 卯城竜太(Chim↑Pom) 松田 修 

『公の時代』 卯城竜太(Chim↑Pom) 松田 修 https://amzn.to/3WIgApZ 「公の時代」。タイトルが硬い。内容の説明にもなっている長いサブタイトルも、難しく感じる。だけど、ちょっと読み始めると、ダウンタウンの漫才が、“チンピラの立ち話”と言われたとい…

書籍『震美術論』 椹木野衣

『震美術論』 https://amzn.to/3C5kZK4 東日本大震災に強く影響を受けた2017年出版の作品でもあるし、美術についての著作でもあるのだけど、今のように「天災」に似た感染症に脅かされている毎日でこそ、読むべき本ではないか、とも改めて思う。 450…

書籍 『性と芸術』 会田誠。 

『性と芸術』 会田誠 https://amzn.to/43eck3F 会田誠は、アート、それも現代美術と言われる分野に興味を持たせてもらった「恩人」と、個人的に一方的に思っている。 情報誌に、ホームレスのための城のようなダンボールハウスを制作し、写真としては残ってい…