アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」。2015.4.18~6.28。東京オペラシティアートギャラリー。

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高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」。2015.4.18~6.28。

東京オペラシティアートギャラリー

 

2015年6月12日。

 

 久しぶりにアートを妻と一緒に見に行くことになった。久しぶりにショートステイを利用したから、夕方から出かけられる。今日は金曜日で、オペラシティは午後8時までと確認をして、出かける。以前、高橋コレクションを見たのは、上野の森の美術館で、その時は、ちょうと自分達がわりとひんぱんにギャラリーとか、美術館などに通い始めた時期に、この高橋医師も本格的にコレクションを始めたらしく、蒲田の医院には、外から見ただけでも、草間弥生の作品が見えた。

 

 高橋コレクションの最初の展覧会を見た時には、なんていいものばかり、というか、自分だったら欲しいものばかりをコレクションしているのだろうと感心もしたりもして、そのあとに、有楽町に高橋コレクションギャラリーでは、カオスラウンジの展覧会をやっていて、それはすごく重要なことだったとも思うが、それから時間がたって、再び、というか、そのコレクション展をやるというだけで行かないと、と思っていて、そして、出かけた。今月末までだから、もう行かないと、と思ったが、ショートステイに入ってもらったので、行けることになって、うれしい。

 

 入り口を入ったら、草間弥生の作品が並んでいる。けっこう昔のものは、水玉が、切羽詰まった感じがして、それは、緊張感のある作品で、仕上がりは粗くも感じるが、よかった。こういう作品も集めているんだと思ったのが、菅木志雄の作品や、李禹煥などの「もの派」の作品も並んでいて、リズムが変わり、さらには、奈良美智のなつかしいと思える作品を見たり、村上隆の初期の作品を見たり、会田誠のミキサーを改めて見て、よくで来ているし、ずっと自分の趣味というものに正直ですごいな、と思ったりもして、それに加えて加藤美佳のすごく細かい絵は、勝手なものだけど、最初に見たようなインパクトの強さがなくなったりもしたり、安藤正子の作品は、密度の高さがあいかわず漂っていたりもして、いろいろな作品があって、名和晃平の作品は、この高橋氏のために作った新作だということを後になって知った。

 

 ショップで大竹伸朗のガチャガチャをしたら、つまってしまったりもして、それで後ろで並んでいた女性に「まじか」と言われ、その人もガチャガチャをしていて、カプセルの入れ物は捨てていた。

 

 手頃な広さと、見たかったり、なつかしさのある作品も見られて、いい時間だった。夜にゆっくり出来た、というのも、とてもありがたく、貴重な時間だった。

 

 コレクションをこれだけしている人が、そんなにいないし、本来ならば、たとえば東京都現代美術館が収蔵すべきようなものばかりだったのに、というような気持ちにはなった。ただ、このコレクションである時代の日本の美術史みたいなものは残るのだろうと思う。

 

 

(2015年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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