アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「生存犬 斉藤真起個展」。2018.3.16~3.24。STORE FRONT

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「生存犬 斉藤真起個展」。2018.3.16~3.24。

STORE FRONT

 

2018年3月24日。

  近所のギャラリーで、ヴィジュアルシンキングというイベントがあって、作品を見ながら、いろいろと言う中で、一人の作家さんと話をする機会があり、その人は、市会議員にもなったし、作品も社会のために、みたいなことを主張していたはずだけど、今の作品は個人的すぎるのではないか、といったことを言われて、といった話をしていたので、自分が見て来た作品で、個人的でないものはないのではないか、といったことを感じていたので、そんな話をしていた。

 

 そうしたら名刺を交換することになり、DMを送ってくれたので、出かけることにした。先週は、そっちの方向へ行く用事があったものの、時間が遅くなり行けなかったので、義母をショートステイに預けている時に行こうとしたものの、どうも体調が優れない時が続いていて、今回も、予定していた研修を受けることがなくなり、そのために、少し休めるかも、などと思っていたが、まずは、今日は初めてのギャラリーへ行くことにした。

 

 湯島で降りて、出口から歩いて、地図を見ながら、ここかな、と思いながらもマンションの玄関に入って、その奥に古本屋か何かがあって、その片隅に、白い壁で囲まれた2メートル四方くらいのスペースがあって、そこに絵が並んでいた。

 

 犬の絵。不思議な距離感。だけど、穏やかにも見えて、そこにいた作家本人と話をしたら、ギャラリーでのことを思い出してくれて、話をした。その犬の絵の作品は、一枚は自身が飼っていたものだけど、その他は、動画などで作家が見た「保護犬」であって、つまりは、今後の運命がとても不安定で、飼い主が見つからなければ殺されてしまうというような妙な不安感も伝わってきたし、どこか距離のある感じがありますね、というようなことを伝えたら、思い入れが強過ぎるので、といった話もしていて、だけど、思い入れがなければ、作品を作ることも多分出来ないし、といった話や、さらには、岡本太郎賞の、大賞も次の賞も、すごく個人的な話を突き詰めている作品に思えるし、といった話もしたりした。あと、リュックタイマンスの話とか。何を話しているのだろう、といったようなことを思ったものの、他にも、同席されていたのが、近所のギャラリーのオーナーで、いろいろと話を出来て、楽しかった。

 

 

(2018年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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