2018年6月10日。
大竹徹祐 塗敦子 松浦繁 の3人のグループ展。
最近、使われなくなった言葉だが、いわゆるアウトサイダーアートのジャンルになるのだと思い、そして、このアーツ千代田3331で、このギャラリーはそれなりに長く運営されていて、グッズも魅力的なものとして販売もしている。
塗敦子。福祉作業所で作品を製作しているのだが、スタッフが選んだモノクローム写真をモチーフにして、カラフルな作品を作っている、という説明が、チラシにも載っていたのだけど、モノクロを元にしているのか、という不思議さと、塗、という名字は本名だと思うので、その名字で、こうした作品を作っているのも、何だかすごいとも思った。色使いが、どうしてこうした厚塗りみたいな質感が出るのだろう、そして、魅力的な色使いなのだろうとも感じた。
そして、松浦繁。チラシのエピソードによると、19歳で脳内出血にかかり、4年間のリハビリの中で出会った木彫りの作品を作るようになった、という後で気がついたのだけど、その作品の異質感はよく見えていたはずなのに、その大きさと、形状で、印象に残りにくいような感じだったのかもしれない、などと思った。
大竹徹祐。食料品のパッケージやテレビ番組の映像、幼少期から使っている動植物図鑑などをモチーフとして、繰り返し描いている、というチラシの言葉を読んだが、テレビ番組の映像が不思議なリアリティがあったり、写真みたいなパッケージや、名前の署名が活字みたいだったり、圧倒的な存在感がある作品だった。どうして、こういう風に描けるのだろうと、思った。
(2018年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。