鉄で製作された植物。
それは、さびている。というより、さびることも含めて、作品にしている。
時間も作品にしているのだと思った。
『2016〜2017年にかけては、製鉄会社、町工場の職人など鉄を素材として仕事をする人たちとの繋がりや協力を得る機会に恵まれ、これまで自身の製作で見てきた素材の側面は一部であったことを知ることとなります。この経験が直接の契機となり、社会の中でアーティストとして何を示し、何を共有できるか、ということをより意識するようになり、活動の広がりを見せています。
本展では、自然や生き物の中で循環する鉄の物質的なアプローチである「fallen lives – corrosion-」シリーズのインスタレーションを中心に、作品やアーティスト活動そのものを通じて素材として社会の様々な場面で使われる鉄の意味を繋げてゆく、近年取り組んでいた一連のプロジェクトの最後の展覧会となります』(チラシより)。
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『現代アートとは何か』 小崎哲哉