2002年6月23日。
マン・レイって、時々、物凄くかっこいいと思えたり、平凡に見えたりすることもあるのだけど、それは、マン・レイが初めて見せてくれたような作品に、こちらが慣れただけかもしれない、と思ったりもする。
そして、写真のそばに本人がいて、それが難しそうな表情だったり、その一方で好感が持てる部分もあったりして、批判しにくい人だ、と思う。なんでだろう?ほめる人が多くて、批判する人を今のところ知らないせいか。
すごくクールな感じもするし、その一方で凄く迷っている感じもする。不思議だ。いろいろなことをやろうとしたり、試行錯誤を恐れない感じで、そして、それに自己陶酔してない感じがクールに見えるのだろう。写真がアートになる。そういうことを始めた人らしいが、それよりも、若い、という気配もやっぱりある一方、青臭くないところが大人ということなのだろうか。頭もすごくよさそうだし。
大規模な個展は、初めて見たかもしれない。でも、いつも、「あ、マン・レイだ」と思うことが多く、未公開の作品と言われても、そんな気がしない。それだけ、はっきりとしたカラーが、どの作品にもあるのかもしれない。やっぱり不思議な感じがする。
招待券が、何かで応募して、幸運にも当たって、それで出掛けた。
マンは人という意味なのだろうか。レイが光という意味なのはチラシを読んで初めて知った。
(2002年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。