2000年5月2日
名古屋へ着いた初日。雨。ホテルに荷物を置いてから、名古屋の中心部にある愛知県美術館へ行く。
フェルメールとレンブラント。その時代の画家達の絵。ものすごく、うまい。ぶどうの絵とか、ものすごくリアル。そして、レンブラントの絵も、たぶん初めて実物を見る。黒がこれほど複雑で、きれいだなんて。そして、表情がリアルだなんて。感心して、この展覧会の原稿の公募にも写真付きで出したが落選。当選することが、これから先にあるのだろうか。
それから後、レンブラントが自画像にこだわったこと。絵そのものを追求したこと。そのせいで、晩年はかなり貧乏だったらしいことを知り、でも絵は自由になっていって、だから自由に見えたのを思い出した。だいたい、この時代に自画像描いたって、お金にならないから、おかしいと思っていたけど、その理由にかなり納得する。
他にクリムトの作品。河原温の浴室シリーズを見られて、よかった。狭い浴室で気持ち悪いくらいごちゃごちゃした作品が、小さな画面で延々と続いている。この人の日付けだけの作品以外は初めて見たと思う。今の日付けだけの作品に、飽きないんだろうか、というのをその作品を見る度に思う。
名古屋の始まり。豆腐づくしの夕食を食べてスタート。
(2000年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。