2013年8月15日。
アートに詳しい人が、面白かったです、と言っていたし、渋谷のファッションのブランドの中にあるギャラリーというもの一度は行ってみたいとも思っていたし、それでも、なかなか行けないまま時間がたってしまい、終るまで後1日になってしまった時にやっと行けた。面接の帰り。少しめまいがして気持ちが悪くて、薬を久々に飲んだ。すごく暑い日。終戦記念日。面接に行った会社では、人が普通に働いていたみたいで、お盆の真ん中なのに、と思ったが、渋谷のこのブランドのビルでも人は普通に働いてもいた。
サラ・イレンベルガー。初めて聞く名前。
果物を使って作る造形。他のものを使ってフルーツに見せた立体。その写真がおそらくは主役の展覧会。色や形のバランス。きれいで、おしゃれ。30代半ばの女性。ドイツ生まれ。広告関係での仕事が多い、というのも分かる気がするが、日常のものを組み合わせて、という作品は他にもあって、だから、どう違うのかな、と思ったら、圧倒的におしゃれ感があって、写真の元になった立体物は、少し古くなっていたりするのもあって、写真ほどのキラキラした感じはしないので、すごく写真のとりかたとか、全体のバランスとか、真似ができそうでできないシャープな感じが独自性なのだろう、とも思った。
果物をシリーズ化しているといっても、ありそうで、でもないのは、そのデザインされた印象だと思った。アートだと、もっとごちゃごちゃと、いい意味でも悪い意味でもしていたかと思えたし、ただ、新鮮だった。初めて入ったおしゃれな、カジュアルで、若い人のためのブランドだから、少し高いけど、でも買えなくはない。というような値段設定で、だから、他の高級(と書くだけで、なんだかださいけど)ブランドがギャラリーをやっているように、このブランドも他と差別化をはかろうとして、こうやって、ギャラリーをやっているんだな、などと思って見ていたら、このギャラリーにいるのか、店の人なのか分からないおしゃれな女性が声をかけてくれて、自然と説明に入っていた。
今回、この作家が、東京に来て製作した作品があります。これと、…これです。これは、ソフトクリームのコーンを、食べれるものをそのまま使っています。合羽橋に行って、この電球はねじれていて、そのサイズもこのコーンにぴったりで、それで作品となっています。
それと、これは、ショーウインドーが一つあまっています。ということで作ってもらいました。ポップコーンを折り紙で表現しています。…ウインドーがあって、密閉されているから成り立つものに、確かになっている。そして、会期が終ったら、このコーンの入れ物が25個あって、それぞれに折り紙のポップコーンでいっぱいにして、1個1000円で、ということになったら、予約でいっぱいになりました。とう話を聞いて、ビジネスのセンスもあるんだ、と思ったりもした。