2016年8月11日
渋谷の街にあり、ファッション関係の建物で、中も、来る人もおしゃれだから、どこか圧倒されていて、こそこそと建物に入り、地下一階に行って、少し奥まで歩くと、そこにギャラリーはある。
以前は、ほぼ専属のスタッフがそばにいて、何かを聞くと、そのギャラリーがまだ開かれてまもないせいもあったのか、かなり親切に、しかもアートに対して好意的に話をしてもらえたりもしたけれど、少し前から誰もいない場所で作品を見ることになったりもして、だけど、だいたいはまったく知らない人の作品が見られるので、機会があったら見たいと思える場所でもあって、だけど、エルメスと一緒で購買につながりのない客なので、いい客ではない、と思うとまた少し後ろめたくはなる。
単純な線と、シンプルな色。描かれているのは暴力。ライフルを撃たずに殴るものとして使っていたりする人物。見ながらも、ナイフで刺されている人物がいるけれど、ここ日本で見ていると、かなり遠いものに見えたりするし、拳銃というものがやっぱり遠いけど、作者の環境は分らないにしても、アメリカという国だから、意味合いが違うのだろうな、というような気がした。
シンプルな人物像は、たとえばエジプトで発見された石板の絵のようにも、イラストのようにも見えて、それなりの理論があるし、暴力をテーマにしているから、アートとしてのインパクトもあるのだろうな、と思い、見たことがあるようで、見たことがない作品なのだろうと思った。一つ、大きな作品もあった。期限はぎりぎりだったが、見てよかったと思った。
(2016年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。