アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「INTO THE SUN」。クレオン・ピーターソン。2016.5.26~8.12。ディーゼルアートギャラリー。

「INTO THE SUN」。クレオン・ピーターソン。2016.5.26~8.12。
ディーゼルアートギャラリー。

 

2016年8月11日

 渋谷の街にあり、ファッション関係の建物で、中も、来る人もおしゃれだから、どこか圧倒されていて、こそこそと建物に入り、地下一階に行って、少し奥まで歩くと、そこにギャラリーはある。

 

 以前は、ほぼ専属のスタッフがそばにいて、何かを聞くと、そのギャラリーがまだ開かれてまもないせいもあったのか、かなり親切に、しかもアートに対して好意的に話をしてもらえたりもしたけれど、少し前から誰もいない場所で作品を見ることになったりもして、だけど、だいたいはまったく知らない人の作品が見られるので、機会があったら見たいと思える場所でもあって、だけど、エルメスと一緒で購買につながりのない客なので、いい客ではない、と思うとまた少し後ろめたくはなる。

 

 単純な線と、シンプルな色。描かれているのは暴力。ライフルを撃たずに殴るものとして使っていたりする人物。見ながらも、ナイフで刺されている人物がいるけれど、ここ日本で見ていると、かなり遠いものに見えたりするし、拳銃というものがやっぱり遠いけど、作者の環境は分らないにしても、アメリカという国だから、意味合いが違うのだろうな、というような気がした。

 

 シンプルな人物像は、たとえばエジプトで発見された石板の絵のようにも、イラストのようにも見えて、それなりの理論があるし、暴力をテーマにしているから、アートとしてのインパクトもあるのだろうな、と思い、見たことがあるようで、見たことがない作品なのだろうと思った。一つ、大きな作品もあった。期限はぎりぎりだったが、見てよかったと思った。

 

 

(2016年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

 

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