2018年5月7日
女優として、朝ドラで魅力的だったし、その後も、あれこれあって、姿を消したと思ったら、映画の声優として本当にぴったりとした役を勤めていて、なんだかすごいと言うか、ガラスの仮面の主役のような人みたいだ、と思っていて、そのせいもあって、テレビなどで見ていた時も変わった部分もあると感じていて、それから、しばらく忘れていて、何かで個展をすると知った。
ここのところ、若い人たちの作品や、作家の方々の話を聞く機会が何度もあって、それは、あまり期待もしないで出かけていって、ああすごいや、と素直に思ったり、こちらも頑張らないとダメじゃん、と素直に思えたり、ということがあったので、若い女優でもある人の個展を見ようと思ったのは、それも妻と一緒に見たいと思ったのは、インターネットで見て、ここのところ見ていた人たちは、もう少し重い感じがあったのと比べると、軽みもあるので、大丈夫そうだったし、それに加えて、おそらくは作りたいという気持ちを優先させて作ったものを見たほうがいいのではないか、と思って、誘って出かけた。
渋谷を歩く。パルコはまだ空き地で工事中だった。そこから、すぐに分かると思っていたら、センター街に向って進んだ場所の、思ったよりも小さいスペースがギャラリーだった。おみくじ付きというのは、入場券の裏に書いてある。
「中牙吉」 安心しておキバりください。
ちょっと期待はずれだった。20代の作家にそこまで期待してはいけないのかもしれないけれど、でも、もっと10年くらいは続けてほしいとは思う。カタログは、よく出来ていて、ファンなら絶対に欲しい仕上がりになっていた。グッズも、かわいいし、絵も、何枚かすごくいいと思ったものもあったが、それは販売してなかったし、販売価格がドローイングで8万円でも、けっこう売れていて、それは本人の人気というものなのだろう、と思ってしまうのだけど、印象がいまひとつ薄かった。でも、これだけのものを作る、というのは、すごいと思った。
(2018年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。