2019年3月18日。
昔の写真を見て、最近の映像を見て、ベテランの作家に見られるように、目が一点を見つめるような感じになっていて、それは集中力が高まったり、迷いがなくなったりということなのだろうけど、でも、柔軟性みたいなものが減って来ていないのだろうか、というような余計なお世話な気持ちになった。
おおがかりな個展。30年くらい前からの作品。けっこう一貫して、仕上げ過ぎないで、そのことで何かを呼び込むような作り方が、見ていて、吸い込まれるようなところがあって、最初に、すごいと思ったのと、好きでもあったのは、少女が横たわっているような絵画で、それは、今回もあった。
時間がたつと、立体とともに、ソフトになり、広くなったルイーズブルジョワのように、今回は感じ、そして、小山ギャラリーで見た作品が、東海道みたいなテーマもついているような作品が一室に展示されて、囲まれていると、それは川村美術館のロスコルームと似た印象で、気持ちに染みてくるようだった。
(2019年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。