2014年2月3日。
近所の、考えたらとても有り難い存在であるギャラリーでの展覧会で知ったアーティストの方の個展を見に来た。箱庭プール、という魅力的な作品だった。
銀座から歩いて、ギャラリーに向かった。そこには、作家本人もいらっしゃって、丁寧に挨拶もしてくれた。
衣服をテーマにした「羽化」というタイトル。大きなドレスが下げてあって、そこここにししゅうのような感じで模様というか、デザインのようにされてあって、それがメインの作品だった。広がりがあって、イメージもふくらみ、ただのキレイというのではなく、しばらくいろいろな事を思えた。
絵画というか平面の作品は写真をベースにして、色がついている、という印象だったが、絵画というよりは平面だけど物質みたいな印象だった。
静かに何かが伝わってくる感じがする。
作品を作り続けて、年表を見たら、私たちが介護を始めた頃からだから、15年ほどずっと発表をしているのだから、その持続はやっぱりすごいと思う。実はこちらが思った以上の複雑で、高いエネルギーがあるのかもしれない、などとも思った。
平面のダークな感じとか、もう一つの小さな立体のざらついた感じとか、それもよかった。
妻は、本当に羽化みたい、とずっと見ていた。
見に来て、よかった。
帰る時も丁寧にあいさつをしてくれた。
ありがたかった。
(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。