アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

指田容史子 「羽化」。2014.2.3~2.9。Oギャラリー(銀座)。

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2014年2月3日。

   近所の、考えたらとても有り難い存在であるギャラリーでの展覧会で知ったアーティストの方の個展を見に来た。箱庭プール、という魅力的な作品だった。
 
 銀座から歩いて、ギャラリーに向かった。そこには、作家本人もいらっしゃって、丁寧に挨拶もしてくれた。
 

 衣服をテーマにした「羽化」というタイトル。大きなドレスが下げてあって、そこここにししゅうのような感じで模様というか、デザインのようにされてあって、それがメインの作品だった。広がりがあって、イメージもふくらみ、ただのキレイというのではなく、しばらくいろいろな事を思えた。 

 

 絵画というか平面の作品は写真をベースにして、色がついている、という印象だったが、絵画というよりは平面だけど物質みたいな印象だった。

 静かに何かが伝わってくる感じがする。

 

 作品を作り続けて、年表を見たら、私たちが介護を始めた頃からだから、15年ほどずっと発表をしているのだから、その持続はやっぱりすごいと思う。実はこちらが思った以上の複雑で、高いエネルギーがあるのかもしれない、などとも思った。

 

 平面のダークな感じとか、もう一つの小さな立体のざらついた感じとか、それもよかった。

 妻は、本当に羽化みたい、とずっと見ていた。

 見に来て、よかった。

 帰る時も丁寧にあいさつをしてくれた。

 ありがたかった。

 

(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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