2021年10月14日。
このアニュアルのシリーズは、第1回の1999年から毎年のように見てきて、約20年がたったのだけど、去年、コロナ禍で出かけるのをためらっているうちに見損なってしまったが、また見始めることができた、と思った。
「海、リビングルーム、頭蓋骨」
全て映像作品。3人の作家。
潘逸舟が海。小杉大介はリビングルーム。マヤ・ワタナベは頭蓋骨。
本当に、ある意味では、その通りの映像だった。
頭蓋骨は、戦争で銃で頭部を撃たれ、亡くなった方のものを、写した作品だった。
もっと時間があれば、もっと見ていたい作品だった。そして、それは、こういう場所でないと、見られないような映像だった。
小杉大介の映像作品は、ボディビルをしているような父親が、倒れ、それからの体が思いのままにならない生活を、俳優を起用して父親を演じてもらい、リビングルームに固定カメラを設置するという内容だったから、介護をしてきた人間にとっても、他人事でもなく、とても興味深かった。
(2021年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。