アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「これでいいのだ。赤塚不二夫展」。1997.10。上野の森美術館。

 1997年10月12日。

 

 これを、美術館でやる意味があるのか。バカボンのパパも、マンガやアニメの中でこそのキャラクターじゃないのか。他のキャラクターも同様だけど、こういう展覧会は、凱旋的な意味合いが強くなってしまうような気もする。

 

 ただ、タマネギ玉ちゃんが、赤塚不二夫の作ったキャラクターだと初めて知った。それまでは、それを全く知らずに「タマネギ玉ちゃん、泣かしちゃだめよー」などと歌っていたりしたのだから。他のキャラクターも、なつかしいものばかりだっった。なつかしくなって、ようやく世間からも、ほめられたりするんだろうか。

 上野で、アートリンクもやっていて、他の作品も見て回ったはずだが、ほとんど記憶にない。ペンキ塗り立てのガードレールに腰掛けて、ズボンを一つダメにした。

 

 後年、(2001年)岡崎京子が、渋谷のPハウスで展覧会をやったのを、椹木野衣の本で知った。その時は、マンガを大きく扱ったり、キャラクターを立体にするんではなく、自分が影響を受けたものを展示したり、とつまり他の漫画家の展覧会とは、かなり違ったやり方をしたらしい。見たかった。

 

(1997年の時の記録です。その後、多少の加筆・修正をしています)。

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