1997年10月12日。
これを、美術館でやる意味があるのか。バカボンのパパも、マンガやアニメの中でこそのキャラクターじゃないのか。他のキャラクターも同様だけど、こういう展覧会は、凱旋的な意味合いが強くなってしまうような気もする。
ただ、タマネギ玉ちゃんが、赤塚不二夫の作ったキャラクターだと初めて知った。それまでは、それを全く知らずに「タマネギ玉ちゃん、泣かしちゃだめよー」などと歌っていたりしたのだから。他のキャラクターも、なつかしいものばかりだっった。なつかしくなって、ようやく世間からも、ほめられたりするんだろうか。
上野で、アートリンクもやっていて、他の作品も見て回ったはずだが、ほとんど記憶にない。ペンキ塗り立てのガードレールに腰掛けて、ズボンを一つダメにした。
後年、(2001年)岡崎京子が、渋谷のPハウスで展覧会をやったのを、椹木野衣の本で知った。その時は、マンガを大きく扱ったり、キャラクターを立体にするんではなく、自分が影響を受けたものを展示したり、とつまり他の漫画家の展覧会とは、かなり違ったやり方をしたらしい。見たかった。
(1997年の時の記録です。その後、多少の加筆・修正をしています)。