アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

LITTLE AKIHABARA MARKET。2014.5.10~5.25。カオス*ラウンジ。六本木ヒルズ。A/Dギャラリー。

LITTLE AKIHABARA MARKET。2014.5.10~5.25。カオス*ラウンジ。六本木ヒルズ。A/Dギャラリー。

2014年5月24日

 梅沢和木の作品は、詳しくは知らないが、いろいろあったようだ。ただ、おととし久しぶりに見て、いいと思い、去年もディーゼルギャラリーでドローイングも見て、いいと思って、そして黒瀬陽平トークショーで、黒瀬がものすごくボロボロなのに、梅沢と、藤代嘘の信頼がすごくて、感心もし、そして、今回久しぶりにカオスラウンジの展覧会があるので、宇野常寛の講演会のあとに行く。中野から六本木は代々木で大江戸線に乗り換えて、意外と近い。

 

 やっぱりお金持ちゾーンという感じがするのは、こちらのひがみかもしれず、時々鏡に映る自分の姿はちょっと汚れて見えたりもして、ギャラリーは森ビルに行った帰りに通るショップに併設されているギャラリーだった。

 

 あのカオスラウンジ、という感じがした。4年前に見た時よりも、不気味さみたいな、重みは増していた、と思う。ごちゃごちゃ感は、ある。絵は、日本美術史の埋葬みたいな絵に、そこに加工が加えてあるが、椹木野衣や、村上隆奈良美智や、大竹伸郎や会田誠が(おそらく)描いてあって、自分はバッグに奈良の缶バッチをつけ、大竹伸郎のTシャツを着て、カバンの中には椹木の本が入っている。勝手にちょっと恥ずかしくもなる。ある典型な自分に改めて気がつく。

 

 ここでしかみられない作品、という気配があった。会場内に、あれは、おそらく藤代嘘ではないか、と思われる人物が作品の話をしていた。

 会場内には、震災のがれきがあったらしい。あとで知った。そして、この展覧会は、震災以降、日本を離れたカウスラウンジの作家達が作ったというフィクションな設定での展覧会で、黒瀬陽平の解説はやや分かりにくくもあったが、不吉な空気は、このきれいな空間にも漂っていたので、なんだか、そういうのがよかった。

 

 

 

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