2019年1月8日。
ラジオで宮台真司が、熱心に語って、ほめていた映画があって、それは、まったく知らない映画だったのだけど、死者について、というか、死について、というか、全てには終わりがある、宇宙さえ無に戻る、といった話もしている。
何か、先月に義母が103歳で亡くなって、だけど、亡くなったけどなくなっていないと思いたいのか、それとも単に自分のこれまでが無になった気がしているせいなのか、どのくらいなのかよく分からないのだけど、何しろ気持ちがどこかへいっているというか、これからに向えない、というか、そんな思いがしていて、だから、死を扱っている映画と聞いて、そして、これだけの熱量で語っているのだから、と思って、見に行くことにした。
映画は、期待が大きすぎたのかもしれず、だから、あれ?というような感じもあったが、今の気持ちで見ていて、心地よいような静かな時間が流れていた。死んで終わっても、どちらにしても宇宙も終わるし、と思いながらも、ただの虚無感だけではなかった。
どこか現実離れしてしまいそうな作品でもあって、何か今であれば、よけいに気持ちがどこかへ行ってしまいそうな気持ちもしていて、だから、現実に深く関わるような作品を見たいと思った。
それから新宿眼科画廊に行って食事をして帰った。