アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

映画「スリービルボード」。2018.2.2。池袋シネリーブル

映画「スリービルボード」予告編

https://www.youtube.com/watch?v=uKzmKRELmJI

 

 

2018年2月2日

 池袋の駅は複雑で、それでもルミネを目指して歩いて、エレベーターに乗ったら、上に行き、8階に着いたけど、どこに映画館があるか分からなくなってしまって、そうしたら、レストラン街のすきまを縫うような場所に通路があって、その奥に映画館があった。

 

 すごく古い時代に感じたけど、でも、実はわりと新しくもあって、それは、あとで知ったのだけど、アメリカの田舎町だったかもしれず、そこには差別も普通にあって、ひどいこととかもあり、広い敷地の建物が多いのに、どこにも行けないような感じがある。

 

 それは、この前のNHKの深夜にやっていたボブディランのドキュメンタリーの中で、生まれた町を、そんな風に語っていたのを思い出したりもして、それで、話は、思ったのとは違う方向に進み、人が、思いもしなかった方へ変わったり、その上で、最後は、あれ?というところで終わるのだけど、考えたら、そこに行くまでに様々な要素がたくさんあって、その物足りなさは、自分の中で勝手にストーリーを予測していて、そこに進まなかった、というだけだった。

 

 もしも、現実だとしたら、そんな風に予想通りに進む方がまれなのに、そのことを忘れて、映画のお約束を考えていたのかもしれず、それは最初から、どうなるか分からない、といった形になっていなかったので、油断をしていただけかもしれない。

 

 人の気持ちのいろいろな、一筋縄ではいかないような存在、といったことを、あとになって思い出すのは、自分の気持ちの処理が追いついていないせいだと思ったりもして、それだけ、あらゆる出来事が、その小さい田舎町で起こった、ということだから、最後は、その町を出ようとしていることで終わったのかもしれないけれど、そのクルマに乗っている2人は、映画の途中まででも、こんな重要な行為を一緒にやるかもしれない、といった可能性もないのだから、それを考えても、何が起こるか分からない、という、生きていることそのものを現してるのかもしれない、などとも思った。

 

 

 

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