2012年8月17日。
新表現主義で抽象画が描かれていたとしたら、こうなっていたのかもしれない、という作品だった。手作業であることが伝わってくるだけでも印象が変わってくる。
『関口の絵画の独特な制作法だ.すなわち、シリコンの板を水平に据えつけ、そこに油絵具を塗って色面をつくる.そして、生乾きのうちにそれを湯葉のように薄く引き剥がし、キャンパスに貼り重ねる.関口作品の大様で強度のあるイメージは、こうした独自の制作法によるところが少なくない.』[東京オペラシティアートギャラリー/福士理](リーフレットより)
物質のように制作しているのを、この説明で改めて知る。