1997年5月26日。
デザイナーの名前は知らなくても、そのデザインは見たことがあった。
あ、これも、そうだったんだ、といった気持ちに何度もなる。
「松永真は、東京芸術大学を卒業後、資生堂宣伝部を経て1971年に独立しました。以後、グラフィックデザインを核にして、ポスター、パッケージ、企業のCI計画、ロゴ、ブックデザイン、イラストレーション、近年においてはモニュメントなどその制作活動は多岐にわたっています。また、ハイ・センスで静的なものから躍動感あふれる動的なものまで驚くべき守備範囲で幅広く制作しています。それらには、一貫して私たちを和ませてくれる要素がふんだんに盛り込まれており、デザイナーに消費者が一方的に圧倒されることなく、両者が共有できる喜びや豊かさをその暖かさの中に見て感じ取れるでしょう。そしてその根底にある茶目っ気や意外性をも発見できることと思います」(チラシより)。
この表現が、確かにそうだと思わせるような「作品」だと思った。
「松永真、デザインの話」