アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「岡本太郎TributeTシャツ展」。2004.9.18~20。ラフォーレミュージアム原宿。

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岡本太郎TributeTシャツ展」。2004.9.18~20。
ラフォーレミュージアム原宿。

2004年9月18日。

 

「ほぼ日」で、岡本太郎のコーナーがあって、そこで「岡本太郎のTシャツを作ろう」というのがあって、少し話が進んでいた。もしかしたら、自分でも着られるのを「ほぼ日」で作るのではないか?などと期待していたら、そのTシャツのコーナーはしばらく更新がなくなっていた。このまま何となく終ってしまうのかな、と思っていたら、今年の春くらいになって、急に進んでいった。それも、こちらの予想とは違った展開だった。

 

 いろいろな人に岡本太郎のトリビュートTシャツを作ってもらう。という展開だった。最初は、マヤマックス。岡本太郎。という字を全面に書いたものだった。その後、オリジナルラブ田島貴男は、ごりごりした宇宙のこってりした絵を描いていたりして、それはおお、と思ったものの、そして、その後は、そのコーナーをそれほど見なくなっていた。

 

 そうしたら、ぴあで「岡本太郎トリビュートTシャツ展」をラフォーレ原宿でやるのを知った。あれから、100人以上の人間が岡本太郎をテーマにTシャツを作り、それを一同に集めて展覧会をやる。そんな展開まで行くとは、やっぱり思ってなかった。最初は行くのはどうしようか?原宿だし、土日祝日だし、混んでるし、Tシャツだけだし、みたいなことも考えたが、「ほぼ日」では、太郎ゴミ袋をくれたり、自分でスタンプを押して太郎Tシャツを作れるということが書いてあったりで、行きたい気持ちがすぐに高まったが、この週は「奈良美智展」に行くし、無理かなと思っていたら、妻がすぐにのってくれた。だから、行くことにした。午後8時までやっているから、夕方に出掛けても大丈夫だし、ということもあって。

 

 ラフォーレは混んでいた。だけど、岡本太郎の会場はそうでもなかった。入口にマヤマックスのTシャツもあった。透明なビニールのボールみたいなものの中に入っていた。思ったよりもよかった。字の感じもそうだし、太陽のマークとか、他のところに押してある四角い「I LOVE YOU」のスタンプもよかったし、やっぱり、実際に見てみないとデザインだけのものじゃないものは分かりにくいんだ、とも思った。

 

 会場には岡本太郎の講演の時のしゃべっている声がずーっとテープで流れていて、それが邪魔でなく、かえって、よかった。そして、子供の描いたスパイダーマンの絵とかすごくよくて、芸人の人間と書いた岡本太郎の絵もよかったし、妻は谷本史織(帽子デザイナー)のがいいといっていて、それは私もいいと思った。半分、立体みたいになっていたけど。漫画家の描いた「肯定男」も笑いながらも、凄くよかった。よかった。よかった。などと言いながら、カタログを買い、Tシャツも買った。

 

 岡本太郎の顔、BE TARO、ほぼ日のマーク、が色別にあって、それを押して自分だけのを完成させるというものだった。それに、岡本太郎の今回のタグを縫ってつけてもらって、というもので、トータルで1500円。前の若者達は、これでもか、と岡本太郎の顔のスタンプを押しまくっている。しかし、私はなんとか自分が着られるようなものにしたかった。それに、顔を模様みたいには使えなかった。そう考えていると、タグを先につけてもらい、そして、平凡なものに仕上がってしまったが、でも、満足だった。家に帰ってきてかから、もう少し BE TARO を多く押せばよかった、とか後悔したりもしたのだが、でも、よかった。また、いいTシャツが出来た。だけど、どこに着ていけばいいだろう?などと思うのは気合いが足りないせいだろう。

 

 会場にいると、なぜか半笑いのような表情になっていたようだった。楽しかったんだろう。会場のスタッフもいい感じだった。

 会場に長い時間いて、Tシャツを見ていた。自分のも作った。1時間30分くらいはいた。途中で岡本敏子さんも見た。入ってくる途中では糸井重里氏ともすれ違った。

 その間、けっこう人は来ていた。

 何だか、楽しかった。

 

 その影響なのか、書くときに、自分の思ったことを、ちゃんと書いているだろうか?伝わるように、などと言いながら、こう書くと嫌われるみたいなことを思って、妙に薄めてないだろうか?そこは気をつけて、嫌われよう。くらいのことを覚悟しよう。とにかく自分が思っていることをリアルに書こう、とは思った。

 自分も反省しなくちゃいけない。などと思った。

 

 いろいろとよかった。

 

 

(2004年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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