アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」。2018.12.7。川崎チネチッタ。

ボヘミアン・ラプソディ

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/bohemianrhapsody

 

 

2018年12月7日。

 妻がたくさんテレビでのコマーシャル、映画の宣伝を見ているはずなのに、急に見たいと珍しく言い出したのが、クイーンの映画だった。確かに面白そうだったし、あの音楽は気持ちを持って行かれるようなものだったから、映画館で見たら盛り上がるだろうな、と思ったのだけど、それでも、音楽をテーマにした映画も多かったし、私も「セッション」という映画を見て、面白かったんだけど、それは、ドラムプレイを通した自己実現みたいな話でもあったのだけど、音楽そのものが気持ちを持って行く感じでは、少なかった。

 

 たぶん、知っているかどうかが大きいのではないか。それまでその音楽をしっていて、その曲などを聞いて、気持ちが動いた記憶の蓄積があってこそ、そういう映画にも集中できるのではないか、といったことを、「ボヘミアン・ラプソディ」を見てから、思ったような気がした。

 

 映画は、自分の生まれにコンプレックスを持っている主人公が、バンドに入り、成功し、迷走し、そのあとにバンドに戻ってくる、というストーリーだけど、それと並行して、というより、人としてはそちらの方が重要だと思うけど、女性として必要な人はいるけれど、性的には男性が相手で、その自分を受け入れて(などと他人が言うのは、ごう慢としても)、そのことを認めてくれなかった自分の家族にまで紹介し、その上でライブにのぞむ、という構造だった。
 

 そして最後のライブが、ものすごく盛り上がり、妻は泣いていたし、曲が終わるごとに小さく拍手までしていた。すごい力のある歌声。これを見ただけで分かった気になるのも危険だけど、ただ、孤独だったり、そういう環境もあってこそ、あれだけ遠くに届く声がある、といったようなことを感じたりもする。

 あれから、iPodにあるクイーンの曲を聞くようになった。

 

 

 

 

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