そこに球根を立体にしている作品がある。
フェルトでできているので、柔かいはずなのに、どこか硬い印象があるのは、その作品の密度が高い、ということなのだろうか。
「山本彌は植物やキノコなど自然の造形をモチーフにした
オブジェを発表しています。分子や原子、受精卵の細胞分裂を
模すかのように、山本はフェルトを粒・繊維などの最小単位から
個を存在させながら形成してゆきます。やがてその小さな、
しかし確実な積み重ねの行為により、存在感ある作品が
産みだされます」(DMより)。