鏡は、のぞき込めば、自分が映る。
斜めから見ると、あちら側が見える。
こういう時に、例えば、左右逆に映ることとか、やっぱり不思議に思ったりもする。
「日常の中で自身を写し出すものとは、あらゆるところに存在し、わたしたちは無意識に自分の在り方をはかっている。目に見えた形や色を境界線だと思い込んでいるが、はたしていつも見ている自分の姿やそれを取り巻くものごとは本当のものなのか。表層の奥にある本質を探る」(作者の言葉:DMより)。
『アーティスト 平尾菜美は、自己と他者や環境との境界など、身体を取り巻く空間の在り方や目に見えぬものの価値や存在を探る為、制作をしています。本展では、近年のシリーズである鏡を用いたインスタレーションを発表いたします。空間・光・観客。鏡に映り込む世界と、映し出す世界が多層的に共鳴しあい、全身の知覚を通し体感できるような構成になっています』(DMより)。
「Hasu no hana」サイト
「Nami Hirao」