穴がない場所に、穴があるように見える。
平面が立体に見える。
それは、“騙し絵”と言われる作品かもしれないけれど、でも、作家本人は、その名称は使わない、ということだった。それが面白かったし、興味深かった。街の中の壁に、そこにはないトンネルを見せてくれるような作品があるのを、写真で知った。
『吉野ももは空間と絵画の関係を探るアプローチとして、視覚的なしかけを用い制作をしている作家です。
Hasu no hanaでは約2年ぶりの発表となる本展では、修了制作から展開させ、新旧作を交えた構成となります。
このシリーズでは吉野が近年特に意識して取り組んでいる“日本独自の空間観”を紐解いてゆきます』(DMより)。
「Hasu no hana」サイト